PARA CHANNEL Cage

悩みや不調の対処法は、元気なときに決めておきたい

1 1

2021.12.2

私はADHD当事者なのですが、実はメンタルの調子が崩れやすいことのほうが困っています。もともとアップダウンが激しい上に、無理をするとパニック障害が出てしまうのです。今回は、私の悩みがあるとき、メンタル不調気味なときの対処法を段階別に3つご紹介します。

執筆:森本 しおり Morimoto Shiori

私はADHD当事者なのですが、実はメンタルの調子が崩れやすいことのほうが困っています。もともとアップダウンが激しい上に、無理をするとパニック障害が出てしまうのです。

今回は、私の悩みがあるとき、メンタル不調気味なときの対処法を段階別に3つご紹介します。

①身体の調子を整える

まずは「身体の調子を整える」です。よく言われる「健康的な生活習慣」を守れるように取り組みます。

よく寝て、ご飯を食べて、運動をする。これを1週間くらい続けます。

心と身体は不思議なくらいにつながっています。心が身体に引っ張られることもあれば、逆もまたあります。

ただ、心の問題を解決するには時間がかかることが多いですが、身体の問題はある程度、生活習慣を整えることで解決できると信じています。短期間で効果が出る上に、何をすればよいか明確なのです。

運動不足で体が固くこわばっているとき、睡眠不足で頭がぼーっとしているとき、お腹がすいているとき、風邪でだるいとき、生理前症候群のとき。そういったタイミングで考え事をするのは本当によくないことだと感じています。

生産的ではなく、ぐるぐると自分で自分の不安を煽り、その都度ダメージを負うようなスパイラルに陥りがちです。

だいたいの悩みは、「身体の調子を整える」ことに集中しているうちに忘れてしまうことが多いものです。

きちんと対処しなくても、時が過ぎると状況が変わっていたり、自分の調子がよくなると同じ状況でも気にならなくなったり。身体の調子が悪いときに「あ、今は考えるべきタイミングじゃない」と気づけるだけでも少し楽になりますし、その事実を知っておくことが大切だと考えています。



②悩みを特定する

次は「悩みを特定する」です。身体の調子を整えることに集中しても、ずっと不安事や悩み事を気にしてしまうときがあります。

それこそ、頭の片隅に残り続けてぐるぐると考えてしまうテーマがある場合は「どうやら、本気の悩みかもしれない」と重い腰を上げる必要があります。

私はこういうときには「お悩み相談」の時間をとります。休日の朝にお気に入りのカフェに行って、ゆったりとコーヒーを飲みながら、自分の悩み事を紙に書いていきます。スキマ時間で考えるのではなく、しっかりと1時間は確保します。

「悩みは、複数の問題が絡み合った状態だ」という言葉があります。

複数のことを同時に考えようとするから、堂々巡りになってしまう。分解して、一つずつの課題にしていくことが大事だそうです。「分ければ分かる」のです。

自分の書きやすい形でいいとは思いますが、私はひたすら事実を整理します。悩みが発生したきっかけについて5W1Hに沿って具体的に書き、その上で、自分の感想、気になっていることなどを書きます。事実と感想を分けて書くことも注意すべきポイントです。

この時もだいたいは、問題が特定できた時点でたとえ解決しなくてもスッキリします。

モヤモヤと気になっている状態だと手の打ちようがありませんが、問題が特定できれば「これは解決に時間がかかるな」とか「ここから先は私にはどうにもできない」とかがわかるからです。

③他の人に相談する

その次は「他の人に相談する」です。

紙に書き出したけれど、どうも問題が特定できない。もしくは、問題は特定できたけれど、どうしたらいいのかわからない。このまま放っておいても忘れることはできなさそう。そういった場合には、他の人に相談します。

私は普段から「相談する人」を決めています。調子が悪いと判断力が鈍るので、その時点で「誰に相談しようかな」と考えても、自分に合った相手を決められないことが多いのです。

職場の悩みならこの人、身体の不調ならこの先生、全部どうしようもないくらい困っていたらカウンセラーの先生、と相談する相手がいます。

また、自分の中で不調のサイン(変な夢を見ることが続いてよく眠れない、普段ならしないようなミスをする、など)があったときには、迷わずカウンセリングに行きます。私の場合、ここで放置すると、パニック障害が出たり、熱が出たりという状態に発展してしまうのです。

調子が悪くなってから治そうとするのは大変なので、信頼できる人、いざという時に頼れる人がいるのは大事ですし、平時から探しておくことをおすすめします。



悩みも不調も小さい芽のうちに対処したい

以上が私の悩みがある時やメンタル不調気味の時への3つの対処法でした。3段階説、と言えるかもしれません。

調子が悪いときは判断力が鈍ります。不安があると、自信を持って決められなくなります。鬱っぽいときは、何をするのも億劫で対処をするのが面倒に感じてしまいます。エネルギーが少ないときは、難しいことを考える余力が無くなります。元気なとき、調子がいいときに「調子が悪くなったときの対応」を決めておくことは大切です。

今回紹介した3つの方法は私が経験の中から編み出したものなので、人によって対処法はちがうかもしれません。ただ「調子が悪いときにやらない方がいいこと」は万人に共通する気がします。

「悩みは複数の課題が絡まったもの」とありましたが、そこに不調が加わり、時間が経つと厄介になります。早めに対処をした方が楽です。「多少の無茶をしても大丈夫な人になりたかったな」と思いますが、それは仕方がありません。

自分なりの対処法を知っていることが大切だと信じています。

1988年生まれ。「何事も一生懸命」なADHD当事者ライター。
就職後1年でパニック障害を発症し、退職。27歳のときに「大人の発達障害」当事者であることが判明。以降、自分とうまく付き合うコツをつかんでいる。プラスハンディキャップなど各種メディアへ寄稿中。

このライターが描いた記事

関連記事

障がい者雇用特化型の求人サイト「パラちゃんねる」新規登録受付中!!

会員限定記事やコラムの裏側など、登録者限定の情報をお届けします!『多様性のある社会を実現する』ための一歩を踏み出そう。メルマガ登録して応援!