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ADHDの私の子育ての不安との向き合い方。

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2021.12.12

発達障害について調べていくうちに「自分のADHDの特性が子ども達に遺伝するんだろうか?」と不安が増しました。でも、困りごとのない人なんているでしょうか?そもそも、障害って何?子育てについて、改めて考えてみました。

執筆:とくら じゅん

こんにちは、とくらです。

子育ては誰にとっても不安が尽きないことだと思います。

私も第1子を出産した当初「本当に自分が子育てをしていけるのか?子どもたちの将来はどうなるのだろう?お金は大丈夫だろうか?」と不安なことだらけでした。

今でももちろんその不安はありますが、ADHDの診断を受けたことで良くも悪くも様々な心境の変化がありました。今回は、自分の子育てへの向き合い方について少しお話しようと思います。

発達障害について知る


自分が診断を受けるまで、発達障害というものについてほとんど知識がありませんでした。

何となく、自閉スペクトラム症、ADHDや学習障害といった言葉は聞いたことがあったものの、それぞれがどういう意味なのか、どんな症状を表すのかは全く知らない状態でした。

自分に診断が下りたことで、発達障害について発信している人のSNSや記事、書籍などを読むようになりました。

今回私が診断されたADHD一つとっても本当に様々な特性を呈すること、後天的なものではなく先天的なものであること、特性が似ていても困りごとは人それぞれであることなど、多くの情報に触れながらだんだんと発達障害について理解していったのです。

大人の発達障害の傾向がある人は、9%近くになるという調査結果もあるそうです。実に多くの人が抱える問題で、他人事ではなかったということに気付きました。

また、発達障害について知ることは自己理解にもつながりました。「子どもの頃から確かにこんなことあったな」と思い当たる節も多く、辛かった経験の原因が言語化されていくようでした。

遺伝に不安を抱く


発達障害について知っていく中で、「遺伝的な要因」という言葉にひっかかりを覚えました。

調べれば調べるほど、「私のADHDの特性が、子どもたちに受け継がれていくのだろうか?」という不安が増しました。

周りと違うことで怒られたり、浮いてしまったり、精神的に非常に不安定になったり。私が小学生から高校生までに味わった辛さを子どもたちにも経験させてしまうことになるのだろうか。

現在は合理的配慮が義務化されているとは言え、それでも子どもの味わう辛さが無くなっているわけではないはず。もし、教員が理解不足だったら、クラスメイトからいじめられたらなど、不安な点を考え始めたらキリがありませんでした。

私のせいで子どもたちに辛い思いをさせることになるかもしれない。ただでさえ、私は上手く立ち回れる方ではありません。もし、学校で子どもに何かトラブルがあった時、家庭できちんとフォローできるかどうか…。

子どもが、授業についていけないかもしれない、自分が周りと違うことに悩むかもしれない、大変なミスを犯してしまうかもしれない、子どもの将来について悪い方向にばかり想像を膨らませてしまっていました。

一人一人違うということを受け入れる


そこから更に考えを深める中で、少しずつ不安も解消されていきました。

私は発達障害という診断を受けて、障害についてばかり考えていましたが、そもそも、人は大なり小なり異なる特性を持って生まれてくるはずです。困りごとがない人なんているのでしょうか?

私は、持って生まれた特性の差が大きいことで障害とされると思っています。ただ、障害と認定されない人でも悩みは抱えるはずです。

マジョリティに合わせて作られた社会の中では、発達障害を抱えていることで生きづらさを感じるかもしれませんが、社会は着実に変化してきています。障害のある人々を受け入れる体制は少しずつ整ってきていると思います。

また、私も小学校入学以降から抱えていた違和感に自分なりに対処してきたわけです。その経験の中から伝えていけるものがあるのではないでしょうか。

子どもたちに発達障害が無かったとしても、生きていく中で壁にぶつかることはいくらでもあるでしょう。その壁に向き合い、時に逃げることができる力を育てていくことが、私の親としての責務なのではないかと考え始めたのです。

様々な可能性を考慮する


多くの人が様々な困りごとを抱えています。その原因は障害だけではありません。

これまでの社会で想定されていなかった属性を抱えていたり、今までの当たり前と異なるような生き方をすれば、必然的に悩みを抱えることになります。

悩みを抱えたときに「こんな思いをしているのは自分だけだろう。」や「どうして自分は他の人と同じようにできないんだろう。」と考えてしまうと、苦しくなります。

一人一人が違う人間であることを踏まえた上で、こんな人が居る、こういう生き方がある、という可能な限り多くのパターンを知っておくと、少し楽になるのではないでしょうか。

私は子どもたちと色々な人がいることを当たり前の価値観として共有していければ良いなと思います。

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。出産後ADHDの診断を受ける。様々な立場の生きづらさを考えていきたい人。

このライターが描いた記事

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