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気負いは不要!私が考える障がいのある人との接し方

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2021.12.19

今回の記事では「障がいのある人たちとどのように接したら良いのか」について述べていこうと思います。実際に私が体験した具体例をいくつか取り上げるので、初めて障がいのある人と接する際、どのようにすればいいのかわからない…という時に参考になれば幸いです。

執筆:榎本 佑紀 Yuki Enomoto

あなたと一緒です。

ある時私は、「定年退職するまで、障がいのある人と接したことのない」という男性と、ご飯を食べに行くことになりました。その男性は、どのように障がいのある人と接すればよいのか全くわからない様子でした。

第2の人生として、ヘルパーの仕事をはじめるにあたり、障がいのある人とどのように接すればいいのか…?私はその人から様々な質問をされました。

「障がいのある人ってどんなお仕事をしているの?」
「障がいのある人って恋愛するの?」

私は、その男性に恋愛遍歴や、性経験についても聞かれました。普通であれば、初対面の人に聞かないようなことだと思います。「障がいがあるから」と下に見られているように感じて、悲しくなりました。

それは、その男性が無意識のうちに「健常者」と「障がい者」の間に壁を作っているように思えたから。悪気はなく、障がい者のことを知りたかっただけと頭では把握しているつもりです。

ただ、当時はあまりにもショックが大きすぎて、何も言えなかった私。今ならこのように答えます。

「障がいがあっても、仕事も恋愛も普通にします。障がい者と健常者の恋愛は禁断の恋愛ではありません。普通のことです。障がいがあってもあなたと同じ人間です。」と。



自然に過ごせた学生時代

パラちゃんねるのコラムでも何回かご紹介していますが、私は小学校から大学まで普通級に通っていました。クラスに障がいのある生徒は私だけ。クラスのみんながどのように私に接してくれていたのか、思い出してみます。

高校2年生のときのクラスは、みんながとても仲良し。文化祭の準備も体育祭の練習も「ゆき、大丈夫? 困ったら声掛けてね」といつもみんなが声をかけてくれていました。

もちろん、私もみんなに手助けしてもらうだけでなく、自分ができることはみんなのために行っていました。文化祭の出し物でみんなが運んでくれた段ボールに、教室で1人ペンキを塗るのは、私の仕事。障がいの有無にかかわらず、楽しい文化祭にするために一丸となって準備しました。

高3になる前の春休み。クラスの女子みんなでボーリングをしに行くことになりました。お誘いメールを貰った私は、迷っていました。「みんなと遊びに行きたいけど、歩くの遅いし、ボールが重くて、ボーリング出来るか不安だなあ…。迷惑かけそうだし、断るか」そこで幹事の子に「私が行くと迷惑じゃない?」と聞いてみました。

「え?ゆきもクラスの一員じゃん。迷惑なんて思わないで一緒に行こ。うちらサポートするから」

この返信を貰ったとき、障がいを理由にクラスメイトに壁を作っていたのは、私だったと気が付きました。

そして当日、みんなが私の歩幅に合わせて歩いてくれたり、ボールを一緒に持って転がしてくれたおかげで、私も一緒に楽しむことができました。

この経験を通して「障がいの有無に関わらず、仲間として関われる」ということをみんなに教えてもらいました。

ゆきがいるの忘れてた。

もう一つ、友人とのエピソードを紹介します。それは、中学時代の仲良しメンバーと東京ディズニーランドに出かけたときのことです。

その日のランチは、友人が選んでくれました。ミッキーの形をしたハンバーガー……。手に麻痺がある私は、ハンバーガーを持って食べることが出来ません。それを友人に伝えると『あ、ゆきがいるの忘れてた。ゆきが食べやすいものを選ばなきゃなのに』とのことでした。

このエピソードは、友人たちが普段私といる時に私の障がいをあまりに気にしていないということがよく分かるものだと思っています。過剰に気を遣うのではなく、普通に、自然体で接してくれるみんなと一緒にいると、私もとても心地よいです。


まとめ

以上のエピソードから、障がいのある人と接するときも過剰に配慮する必要はなく、自然に接するのが良いとお分かりいただけたと思います。最後に付け加えるとするなら「わからないことがあるのなら、遠慮なく聞いてほしい」ということです。

今夏、私はNPO法人の活動で、初めて障がいのある人と接するというメンバーとインタビューの仕事をすることになりました。インタビュー前日にLINEで「どのようにサポートすればいいですか?」と聞かれました。彼女のように、サポートの方法がわからない場合は遠慮なく聞いてほしいです。そうすることで、お互いに気持ちよく過ごせると思います。

今回は、私が思う障がい者との良い接し方についてまとめてみました。「障がい者だから」と色眼鏡で見るのではなく、同じ人間として接してほしいと思います。

Co-Co Life☆女子部所属。出生時のトラブルにより脳性まひとなり、不随意運動や構音障害の障がい特性を持つ。就労継続支援事業A型でWEBライターを経験し、現在はNPO法人での事務をしながらライターとして誌面の制作も行っている。ライター歴は5年目。趣味は音楽鑑賞/読書/食べること

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