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ADHDの私が在宅勤務で失敗したこと4選

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2022.1.13

2年以上在宅勤務をしてきて「オフィスのように話しかけられることもなく、集中できて良い」と思う反面、「集中しすぎて失敗した」こともありました。今回は、ADHDの私が在宅勤務で気を付けた方がいいと感じたポイントをご紹介します。

執筆:とくら じゅん

こんにちは、とくらです。

2020年からの新型コロナウイルス感染症対策をきっかけに、在宅勤務に切り替わったという方も多いのではないでしょうか?私も第2子の妊娠から現在に至るまで、2年以上の在宅勤務をしてきました。

この中で多くの失敗や、これは良かったな、ということを経験してきました。今回は「在宅勤務で気を付けた方が良い」と感じた私の失敗談をご紹介したいと思います。

特性によりけりですが、発達障害の当事者が何より気を付けるべきポイントはやはり「集中」と「時間」、これに尽きるのではないでしょうか。ADHDの特性のひとつとして、「過集中」がありますが、これが在宅勤務での失敗の引き金となりました。


①会議の時間に間に合わない!

作業に集中するあまり、会議の開始時間が過ぎていても気づかなかったことがありました。

おそらく出勤していれば周りのメンバーが声をかけてくれることもあったと思うのですが、一人で作業をしていると全く気が付かないことも…。

会議に参加しているメンバーから「今日は都合が悪かったかな?」という連絡が来て「会議だった!」と慌ててオンラインミーティングに参加しました。もし、誰も私の存在に気が付かなければ、ただ無断で欠席した人になっていました。

この失敗から、今は会議が入っている日は5分前にアラームを鳴らすようにしています。

当たり前のことですが、開始時間に気が付けるような対策をしておいた方が良いと学びました。


②疲労がすごい…

在宅勤務を始めた頃は、自宅で作業をしていると、オフィスのように話しかけられることもないため、「非常に集中できて良い」と思っていたのですが、どうも集中し過ぎてしまうきらいがあります。

これは一見効率が良さそうに思えますが、集中し過ぎたつけが後からやってきます。過集中の後、一気に疲労感が襲ってきます。

午前中にこの状態になってしまうと、午後の業務に支障をきたすこともありました。ペース配分を間違えてしまって先にエネルギーを使い果たしてしまうイメージです。クオリティを一定に保って仕事をすることが難しくなってしまうのです。

人によるとは思いますが、適度に気が散るような要素があった方が良いのかもしれません。現在、私はテレビでワイドショーを流しておくなど、ガヤガヤした環境を作ることにしています。また、ワイドショーでは画面の左上に大体時間が出ているので、ふとした時に時間が目に入るのも良いです。


③ご飯を食べたっけ?

気が付くとお昼を食べるのも忘れて作業していることもあります。

出勤をしていれば、昼休みになるとランチに誘われたり、周りの人が立ち上がったりするため、なかなか起きにくいミスではないでしょうか。

私が忘れてしまうのはご飯だけでなく、水分補給やトイレなどもありました。自分のメンテナンスができていないと、仕事のパフォーマンスも落ちてしまいます。

職場では、「ちょっと飲み物を買いに行こう」と誘ってくれる同僚が居たのですが、これはとてもありがたいことだったんですね…。

在宅勤務を始めてしばらくしたあるとき、「何だか体調が悪い」と思ったら朝から何も飲まず食わずでトイレにすら行っていなかった、ということもありました。酷くなると脱水症状や、膀胱炎などにもなりかねません。

この一件からは、意識的に「ここまでやったら一度飲み物を飲む」という風に作業の時間を区切るようにしています。


④運動不足

「運動不足」と聞くと、スポーツを普段からしていない人のように思われるかもしれませんが、生活の中での運動が不足することもあります。

普通に家の中を歩く、階段を上り下りする、といった日常的に身体を動かすくらいのレベルのことです。集中して作業をして、トイレにも立たず、デスクに全て揃っている状態で、誰かに話しかけに行く必要もない、というような状況では、立ち上がることすら少なくなります。

在宅勤務を始めた当初は、「まあ休憩がてら掃除とか片付けしたり、コンビニ行ったりするでしょ」と考えていたのですが、元々動くのが億劫な性格も相まって、段々とデスクの前から動かなくなっていきました。

あるとき、久々に用があって外出をしたところ、駅の階段、駅から目的地までの徒歩でどっと疲れて夜には足がパンパンに…。どれほど自分が普段動いていなかったのかを自覚しました。

今は、なるべくコンビニでおやつや昼食を買ったり、飲み物を買いに家の外に出たりして、少しでも歩数を増やすようにしています。

まとめ

在宅勤務になってからは、通勤時間が無くなった分、家事や趣味、勉強の時間を多くとれるようになりました。

また、自分の予期しないタイミングで声をかけられて作業が中断することも無くなり、テキストベースのコミュニケーションが殆どになったことで効率的に仕事が進むようになり、良いことばかりのように感じていました。

しかし、在宅勤務が長くなるにつれて、どうやら気を付けなくてはいけないことも多いとわかってきたのです。

在宅勤務は快適だけど、ちょっと困ったこともある、という方は、ぜひ自分の特性とあわせて対策を考えていただければと思います。

また、これから在宅勤務を始めるという方にも何かのヒントになれば幸いです。

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。出産後ADHDの診断を受ける。様々な立場の生きづらさを考えていきたい人。

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