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私が大学で心理学を学ぶ理由

~人生の転機となった公認心理士の先生との出会い

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2022.3.2

「たくさんある学問の中でなぜ心理学を学ぼうと思ったのか?」
「1年間で得たものやこれからの目標はあるのか」

今回のコラムでは、私が心理学を学ぼうと思ったきっかけ、大学生活で意識していること、そして、大学生として1年間生活してみた中での学びやこれからの目標について書いてみたいと思います。

障害を抱えて、これから進学を志す方やその保護者の方のお役に立てば嬉しいです。

執筆:萩 雪希 Yukino Hagi

公認心理師の先生みたいになりたくて

心理学を学ぼうと思ったきっかけはタイトルの通り、公認心理師の先生に憧れたからです。ここで登場する公認心理師の先生とは、私のカウンセリングを中1~高3まで担当してくれた方です。

この先生の存在は、今こうしてコラムを執筆できていること、大学生活を送れていることの大きな要因の1つと言っても過言ではありません。なぜなら、この先生に精神的に本当に支えられたからです。

本気で死のうとするたびに「命を守るためだから」と恨まれることを覚悟で、親に私が死にそうなことを伝え、全力で止めてくれました。

そして、「生きていてくれるのが嬉しい」「雪希ちゃんが本当に大切なんだよ」とストレートな言葉をかけてくれ、言葉で『私が生きていることは先生にとって嬉しいことだから、私は生きていて良い』と私が生きていることを認めてくれました。

最も大きな支えとなったのが、毎回の約束でした。その約束とは、「ここに来て次も会う」というものです。その言葉に、先生が必ず付け加えていたのが「私はここで生きている雪希ちゃんを待っているから」というものでした。

私のことを待ってくれている人がいると安心すると同時に、どんなに辛くても生きる動機の1つになりました。

それ故に、「私も先生のように誰かの支えとなりたい」と自然に考えるようになりました。

そのために必要な資格が公認心理師・臨床心理士であることを知り、その資格のためには心理学を学ぶ必要があることも分かりました。

元々、心理学や人の心に興味があったというのもあり、心理学科を志望するようになりました。

大学生活で意識していること

以前のコラムにも少し書きましたが、時間の自由度が大学生になると格段に上がります。

時間割も履修登録として自分で作り、講義と講義の間の所謂「空きコマ」もできます。私のように一人暮らしをしていると、家でも自由時間だらけです。

そこで、私が意識しているのは時間の使い方です。

特に、空きコマと家での時間の使い方を意識しています。空きコマでリアクションペーパーや軽いレポート課題を済ませたりすることで、復習が出来、かつ出し忘れを防ぐことができ、一石二鳥です。

成績に直結する大きいレポートや時間のかかるものは丁寧に行うために家で時間を設定して取り組んでいます。とはいえ家だとだらけてしまうこともあるために、お菓子などの小さなご褒美やtwitterでノルマを呟くことで自分を課題に向かわせるなどの工夫もしています。

しかし、やりすぎてしまう場合もあるために、週に1日は必ず「勉強を何もしないデー」を設けています。これは基本的に日曜日で、ひたすら眠って休息したり、趣味に没頭したり、ショッピングに出かけたり、こうしてコラムを書きにカフェに出かけたりと、勉強から離れる日も作っています。

この日があることで月曜日~土曜日のモチベーションにもなり、またリフレッシュにもなり、このような日を設けるのはおすすめです。

この1年間で学んだこと

この1年間での学びは興味のあることばかりなので、高校までとはまた違う、純粋な知識欲が満たされていく感覚があり幸せでした。

専門教育科目である心理学は分野が広いため、概論の講義で様々な心理学の概要や基礎を学びました。社会心理学・健康心理学・臨床心理学・発達心理学・キャリア心理学の概論、また、精神疾患とその治療に関する科目もありました。

2年生では、心理学を学ぶ上では欠かすことのできない、統計法・研究法・実験法の講義があるそうです。

それ以外に、教養科目として1年生みんなが学ぶ科目、興味に合わせて自由に取る共通教育科目などで、キリスト教、情報リテラシー、小集団形式でのプレゼンテーション、英語、日本語の文法に関する科目、福祉と女性に関する科目など、全てが新鮮で興味深かったです。

そして、個人的には医療事務の勉強と受験にチャレンジしたり、心理学の本を読んだり、登録販売者の勉強にも取り組んでみたりと様々なことにチャレンジし、学びを得ることが出来た1年でした。

大学生活2年目に向けて

1年間大学生をやってみて、「公認心理師・臨床心理士になりたい」という気持ちはより強くなりました。

公認心理師の先生への憧れの気持ちは勿論あります。また、「学んだことを生かして困っている人やその周囲の人の役に立ちたい」という新たな目標もできました。

2年次以降も体調と相談しつつ、私のペースで頑張っていきたいと思います。お読みいただきありがとうございました!

2002年生まれ。長野県出身/愛知県在住。人間科学部/心理学科 在籍。24週1日の早産、489g/29㎝の超低出生体重児。
ASD・自閉スペクトラム症、ADHD、複雑性PTSD、解離性同一性障害、双極性障害、起立性調節障害、解離性障害、線維筋痛症etc と戦う20歳。自傷行為、OD、自殺企図 ⇒ 多数。閉鎖病棟入院 ⇒6回。
ネガティブでも希望のある文章を心がけます。

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