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障がい特性と業務内容の相性より挑戦できる環境の大切さ。SOMPOチャレンジド株式会社 事業第二部 第二グループ西東京第四事務サポートチーム 下野間孝一さんインタビュー

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2022.4.15

『パラちゃんねるカフェ』がお届けする障がい者雇用に取り組む企業インタビュー。今回は、SOMPOホールディングス株式会社の特例子会社であるSOMPOチャレンジド株式会社 事業第二部 第二グループ西東京第四事務サポートチーム 下野間孝一(しものま こういち)さんに仕事内容や働く上での工夫など、さまざまなお話を伺いました。

執筆:SOMPOチャレンジド株式会社

はじめに

SOMPOチャレンジド株式会社は、自動車保険や火災・地震保険、海外旅行の保険などの損害保険を申し込む際に、お世話になることの多い「損保ジャパン」を中核企業にもつSOMPOホールディングス株式会社の特例子会社です。

SOMPOグループのダイバーシティ推進のスローガンである「Diversity for Growth」を掲げ、他にはない「働きやすさ」、個人・組織にとっての「最大限の成長」、お客さまに「真に選ばれた品質」を兼ね備えた「SOMPOチャレンジドパーク」の実現を目指しています。

今回お話を伺った下野間さんには広汎性発達障がいがあり主な特性が4つあります。

  • 曖昧な表現や指示が理解できない
  • 口頭による指示の理解が難しい
  • 過集中がある
  • 対人関係の困難さがある

普段の業務内容ややりがい、特性に合わせた働く工夫など、さまざまなお話を伺いました。

『パラちゃんねるカフェ』がお届けする障がい者雇用に取り組む企業インタビュー。障がい者雇用を推進している企業やこれから働こうとしている障がいのある皆さまに、ぜひ読んでいただければ幸いです。

障がい特性と業務内容の相性よりも大切なこと

下野間さんは事業第二部 第二グループ西東京第四事務サポートチームで、火災保険に関する事務サポート業務を担当しています。


火災や地震などの火災保険における事故内容の登録を担当しています。事故内容の登録後、担当者の初動調査が始まるため、お客様の保険金が適切にいち早く支払われるように迅速かつ、丁寧で正確な仕事を常に心掛けています。


近年、日本国内における災害の発生件数、被害額ともに増加傾向にあり、偶発的に起きてしまう災害は予測ができません。障がい特性と業務内容の相性において難しさはないのでしょうか。


災害が同時に発生するなど臨機応変な判断や対応が求められると頭の切り替えが難しく、また、マルチタスクが発生する場合もあります。


災害に応じた対応事例や発生しやすいミスなどは予めマニュアル化する、チームリーダーへ適宜相談した内容は分類してまとめ、他のメンバーにも共有できるツールを作成し、共有する中で、自分で判断できることとできないことの区分けも少しずつできるようになってきたと思います。


障がい者雇用において障がい特性と業務内容との相性の完全一致を目指す場合が多い中で、下野間さんは現在の仕事を総合的にベストマッチングと表現されています。どのような理由があるのでしょうか。


臨機応変さやマルチタスクを伴う業務内容は確かに障がい特性と完全一致ではありませんが、お客様の声に対していち早く生活を取り戻すお手伝いのできる役割として責任感と使命感に大きなやりがいがあります。


そして、何よりサポーターやチームリーダーの存在が大きいです。相談しやすい体制だけでなく、相談しなくてもいつでも連絡が取れる関係性は安心感に繋がり、特性により苦手な業務にも前向きに取り組めています。

人生は仕切り直せる、巻き返せる。

下野間さんは中学2年生から不登校になり、31歳で広汎性発達障がいと診断されました。20代は対人関係の困難さから転職を重ね、2019年よりSOMPOチャレンジドに入社されています。


10代は孤独と孤立があり社会性は全くありませんでした。20代は対人関係に苦労しましたが社会性を取り戻す期間だったと感じています。


障がいについても当初はなかなか受け入れられず、抵抗感が強くありましたが職業訓練、就労移行支援での訓練を通じて少しずつ前向きに捉えられるようになり、ようやく今になって実年齢に精神年齢が近づいてきたのではないかと感じられるようになりました。


職業訓練や就労移行支援では主にどのような訓練を積んだのでしょうか。


これまでクローズで働いてきて感じていた人間関係の失敗経験を踏まえ、ソーシャルスキルトレーニングやスピーチを聞く授業などコミュニケーション能力を重視した訓練を積極的に積みました。人との距離感を学び、障がい特性と課題に向き合う期間として有意義だったと感じています。

20代における対人関係の苦悩があったからこそ適切な就労移行訓練ができたと前向きに語る下野間さん。最後に今後のキャリア形成について教えてください。


今後はサブリーダーを目指したいです。サブリーダーの役割としてチームの管理や周りのメンバーへの指示など特性上、苦手な部分も少なくありません。品質向上や仕組みの検討、新規業務の習熟などできる限りの範囲でチームリーダーをサポートして、自分なりのサブリーダー像を目指してチームに貢献したいと思っています。

事業第二部 第二グループ西東京第四事務サポートチーム 下野間孝一さん

取材後記

過去の経験を糧に客観的に自己分析を重ね、真摯に努力を続ける下野間さんの姿がとても印象的なインタビューとなりました。

現在の障がい者雇用では、働く側の苦手を回避する傾向があります。働く側と受け入れ側の互いの負担を減らすことは安定的な就業を実現するうえで重要な取り組みですが、一方で成長や挑戦という機会が失われている可能性があるのかもしれません。

失敗できる、安心できる環境が整うことは障がい特性と業務内容との相性に固執しない多様な選択肢を提供する機会となり、将来を見据えたやりがいや生きがいを醸成することにも繋がっていくのでしょう。

自動車保険、火災保険などの損害保険事業に加え、生命保険事業、介護事業など事業領域を拡大するSOMPOホールディングスの特例子会社。SOMPOグループからの委託業務に従事し、軽作業から事務作業まで現在85名の知的障がい者、精神障がい者が活躍している。
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