職場でのコミュニケーションってどうしたらいいの?
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2021.2.26
発達障害を持った人が悩むことの多い特性の一つに、「コミュニケーションが苦手」というものがあります。
これは具体的に、
・社交儀礼や空気を読むことが苦手
・相手が話している途中に割り込んでしまう
・思ったことを素直に口に出してしまいがち
・話すぎてしまう
その場の空気や暗黙の了解を読み取ることが難かしく、思ったことを突然口に出してしまうため、相手を怒らせたり悲しませたりしてしまう場合があるのです。また反対に、周りの人がちょっとした発言で当事者を傷つけてしまうケースも実は多くあります。
今回は、そんな発達障害を持つ人と周りの人のコミュニケーションにおいて気をつけるポイントをまとめました。
執筆:ぴーちゃん
会話で失敗しないためのマイルールを作る
発達障害の当事者の方には、まず「会話にマイルールを作る」ことがおすすめです!
話しすぎてしまったり、話に割り込んだり遮ってしまうことの多い人は、相手が話し終わってから自分が話すことを意識してみましょう。
また「自分からは話題を変えない」などと決めておくことで、より会話がスムーズになりやすくなるかもしれません。
言葉の表現やタイミングで失敗してしまう場合は、「相手の外見について発言することを控える・丁寧な言葉遣いを心がける」ことが大切です。
いきなり相手を否定するような発言や表現はなるべく控えましょう。
not当事者が知っておきたい注意点
また、当事者ではない人が気をつけたい表現として「ポジティブに聞こえる声かけ」があります。
たとえば、「発達障害を持った人は『天才』なんでしょ?」と、自分の持つ発達障害へのイメージの決めつけで相手にプレッシャーを与えてしまうことがあります。
また、「個性だから気にしないで!」「全然障害者に見えないね」と明るい気持ちで声かけすることは、ポジティブに聞こえますが、障害やその人の苦しみをないことにしてしまっていたり、障害者差別に繋がったりする場合もあります。
そういうつもりはなかったとしても、逆に傷つけてしまうケースも多いです。
大切なことは、相手を「障害者」としてのラベルで向き合うのでなく、その人自身と向き合うこと。
「なにか困ったことがあったら教えてね」「なんでも聞いてね」など、相手が誰であってもかけるような言葉を使うことを意識することがポイントです!
Text by
ぴーちゃん
1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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