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便利な時短家電ランキング・ベスト3

~障害当事者の私の場合

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2022.8.19

時短家電って言われたら、何を思い浮かべますか?
今は便利過ぎるくらいに、色々な家電がありますよね。

身体障害者でもある私自身が使ってみて、本当に楽だなと感じた時短家電を紹介します。

執筆:山口 真未 Mami Yamaguchi

突然ですが、「時短家電」って使っていますか?
今やどんな家事でも、ロボットができるのでは?とまで思ってしまう時代。

とはいえ、なかなか私もお金の面や使いこなせるのか?という疑問もあり、導入を見送ってきました。
ただ2022年の3月に引っ越したのを機に、一気に導入!

思いのほか私でも使いこなせたこと、多くの方が言うように便利だったこと。
そして身体障害者にとっても大きなメリットがある、と実感したのでシェアしますね。

障害があると、何をするにも時間がかかる

そもそも私を含め障害をお持ちの方は、やはり他の人と少し異なる部分がある。
それが故に、時間の使い方も独特のマイルールがあったり、感覚が違うことも多いのでは?

私自身は身体障害の中でも、筋肉の病気です。
今は出来ることがまだまだあるとはいえ、人よりも時間が掛かることも事実。

例えば、毎日の朝の支度、外出するときの移動時間など。
朝の着替えは、洋服にもよりますが10分以上かかるなんてときもあります。

また外出の時の移動も、人よりも時間が掛かるため他の人よりも早めに出掛けるなど、常に前倒しの行動を心がけています。

でもこれって、削れない時間ですよね?
効率化しよう、なんて不可能。

しかし1日24時間しかないことは、障害の有無に関係なく、みんな平等。
削れない時間がある以上、他のことで効率化を図ることは出来ることを増やすためにも、また自分の時間を確保する上でも大切です。

私の個人的な意見ですが、それなら「家事」くらいは任せちゃおう、というのが時短家電の導入を決めた理由でした。

「家事を任せる」=「ワガママ」って思っていました

任せられることは、任せてしまう。
これはプライベートだけでなく、仕事でもよく言われることですよね。

とはいえ、家事を任せるなんてサボりになりそう。
自分で出来るのに機械に任せるなんて、お金もモッタイナイのでは?

特に私自身は1人暮らしのため、家事と言っても最小単位のはず。
家族がいて、子供がいるから少しでも子供との時間を作りたい、なんて理由もないのに贅沢品では?

正直、数年ほど、こんなことを思っていました。
ですがよく考えてみれば、贅沢品って何でしょうか?

限度があるとはいえ、自分の生活の質が上がる、出来ることが増えるであれば立派な投資!

自分への投資を惜しむ理由って、なんだろう?と考えると、あまり理由が浮かばないんですよね。
せっかく自分で稼いだお金ですから、上手く使ってさらに時間を生み出すなら、これほど良い投資はないはず。

そんな風に考えを変えてからは、「時短=悪」とはオサラバ!
「家事」を任せることは、別に1人暮らしだろうとメリットは多いはず!と導入してみました。

私が導入してよかった時短家電ベスト3

では実際に、私が導入した時短家電3つはコチラです。

・ロボット掃除機
・ドラム式洗濯乾燥機
・食洗機

ちなみにロボット掃除機はルンバを、食洗機はキッチンと一体型のモノを導入しました。
これは私自身が引っ越しを機に導入したためですが、今はキッチンに置くタイプの食洗機もたくさんありますよね。

どれもとても便利で、生活に必須の存在になりました。

実際に1日当たり、どれだけ時短になったかというと…

床掃除は、20分かかっていたものが、0分に。
洗濯を干す、取り込む作業で45分かかっていたものが、15分に。

食器を洗う作業は、40分かかっていたものが、10分になりました!
仮にこれを時給1000円で換算するなら、年間で約49万円分も確保できることに。

もちろん家事の時間は細々としたもののため、全てを働く時間に充てることは現実的ではないですよね。
ですが、どれも時短になりましたし、本当に楽チンになりました。

それこそ私自身はあまり家事が好きな方ではないため、「やらなくては」なんて義務感もありましたが、そのストレスが減ったことも嬉しい。
さらに障害者だからこそ、嬉しいなと感じたことが、身体への負担の軽減です。

時間以上に体力面でもメリット

冒頭でも話した通り、私は筋肉の病気です。
人より疲れやすく、1日当たりの稼働できる量にも限りがあります。

だからこそ家事に体力を使うのは、もったいないなと考えていました。
特に洗濯は、水を含んでいる重い洗濯物を運ぶため、毎回とっても大変。

人よりも時間が掛かるため、時間配分にも気を使います。
その時間だけでなく、体力の面でも負担が減り、すごく楽になりました。

単純に時間が増えただけでなく、体力を温存できることで自分のために出来ることが増える。
これは障害者だからこそ、感じるメリットでもあると思っています。

出来ることが増えれば、自分の好きなことへ時間を使うだけでなく、仕事に使うことだって可能です。
もちろん家事の時間は細切れのため、今まで仕事をしていない人が、いきなり会社へ行けるくらい時間が確保できるわけではありません。

でもその細切れの時間で、在宅ワークならいくつもタスクを消化できます。
他にも資格の勉強にあてる、なんてこともできそうですよね。

そうなれば時短家電のおかげで出来た時間や体力が、収入にも直結する。
しかも私にとっては、家事の時間は好きな時間では無かったので、ストレスも減ります。
導入前に想像していた以上のメリットが多くありました。

初期投資が掛かるもののメリットは大きい

時短家電はどうしても家電の中でも値が張るもの。
だからこそ躊躇する気持ちもわかります。

ただ時短になるだけでなく、体力面、ストレスなど、時短以上のメリットも多くありました。
これは私の実感であって、他の人ではまた異なるかもしれません。

完全在宅ワークだからこそ、より感じることでもあるはず。
でも少しでも生活をより良くすることで、仕事の質もアップするなら、良い自己投資だなとも思っています。

もし時短家電を考えている方は、仕事の質アップや時間の効率化のためにも検討してみてくださいね。

1990年生まれ。障害者ファイナンシャルプランナー(FP)。生まれつき”筋ジスの仲間”と言われつつも、正式な「ベスレムミオパチー」の診断は大人になってから。高卒・障害者雇用で大手鉄道会社の事務で10年以上勤務したが、病気の悪化により退職。そこで改めて、お金の大切さに気付く。現在は、障害者だからあるお金の悩みと寄り添いたく、障害者FPとして活動中。

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