心を癒してくれる音楽はありますか?
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2022.9.2
自分の心情を表すならこの曲だ、と言えるような曲はありますか?
私には、あります。出会ったときに衝撃を受け、救われた一曲です。
今回は、美しいMVに疾走感溢れる素敵なメロディーの「新世界から/月詠み」の歌詞を一部引用して、私の今の思いを綴ります。
執筆:萩 雪希 Yukino Hagi
輝いていたはずの未来
きっと何もかも叶えられるような
明日を未来を追いかけていたんだ
目が覚めた今も僕らはまだ夢を見ている
引用元:新世界から/月詠み
小学生、居場所がなかった。友達の世話で居場所を作りました。それでも、未来に希望がありました。
中学生、酷くいじめられました。保健室に逃げ込んで、担任、副担任、養護教諭、母、私の五者面談。担任から発せられた、「いじめっ子が優しい子でよかったね」の言葉が今も忘れられません。その時、わずかに希望が消えました。
高校生、楽しかったけど、闘病と受験勉強の両立がきつかったです。初めて、本気で死のうとしました。でも友達ができました。大変だったけど幸せでした。受験を乗り超えて、受かって、未来は輝いていました。
大学生、行きたかった大学に行けました。学べて、幸せで楽しいのに、病状の悪化には逆らえなかったです。やるせなくて、悔しかったし、悲しかったです。希望が見えないです。大学で出来た友達と一緒に卒業したかったです。それが叶わないのが、ただただ悲しくてつらいです。
この記事は、地元の精神科の閉鎖病棟で書いています。1か月の任意入院。開放処遇制限。休まらない病棟に、変わらない病状。
友達からの「会ったら沢山話そうね!」「講義のノート送るよ!」「後期また沢山話そうね!」優しいline。返せない。休学するなんて、言いたくない。けど、現実は残酷だから、言うしかない。言えなくて、放置したまま3日経ってしまいました。
どうして私はこうもうまくいかないんだろうか、と悶々とする日々、変わらない病状のままで、1週間が経ちました。
それでも生きていくしかない
何もかも煌めいていた予想図とは
少し違うけど
どんな世界でも
どんな歪んだ形でも
僕らはきっと笑っていれる
引用元:新世界から/月詠み
今は未来に希望が持てないけれど、思い描いていたものとは全くちがうけれど、煌めいてもいないけれど、それでも生きて行くしかありません。この世に生を受けたのだから。
入院生活の今のように、周りの人に支えてもらいながら生きていくしかないと思っています。
でも、夢をあきらめたくない、ここで立ち止まっていたくない、その気持ちは強く確かなものです。
だからこそ、今は入院しての療養に専念しています。これは、立ち止まっているのではなく、次に進むための休養だと考えています。疲れてしまった今の私に必要なのは、頑張ること絵はなく、休養だと思うからです。
勿論、休むことに罪悪感を抱かないわけではありません。焦るし、不安にもなります。でも、それでも、いまの私には休養を取ることが最善なのだと思っています。
こうして、こうやって、一歩ずつ着実に病気とも向き合って、付き合っていきます。
心が折れそうなときは、沢山の音楽に励ましてもらいながら、そうやって、生きていきたいです。いつか、笑えるように、いまは苦しくても、生きることを辞めたくないです。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
周りとは少し違う進み方でも、自分のペースで歩んでいきたい私の決意表明です。
夢はあきらめません、絶対に追いかけます。
こうして今みたいに、音楽に励まされながら、周りに支えてもらいながら、ゆっくりでも遠回りでも、追いかけ続けます。
そして、いつか、私を支えてくれた音楽のように、誰かに寄り添える、そんな大人になりたいです。