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「働く」への新しい一歩を踏み出すために取り組んでいること

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2021.2.27

フリーランスのライター・翻訳者として、不定期でウェブメディアなどで執筆していましたが、コロナ禍の影響で収入が不安定になり、現在は就労移行支援事業所に通い、パラレルワーカーを目指しています。
そんな私が今、「働く」への新しい一歩を踏み出すために取り組んでいることについてまとめました。

執筆:長谷 ゆう Yu Hase

仕事を棚卸しすると、見えてくるものがある

2002年、大学に通っていた頃に、広汎性発達障害と診断されました。個人的には、アスペルガー症候群の積極奇異とこだわりが8~9割、ADHDの多動や衝動性が1~2割のイメージです。

私は、フリーランスのライター・翻訳者として、「障害者はビジネスに価値を生み出せる」世界を実現したいと思い、不定期でウェブメディアなどで執筆しています。

ただ、コロナ禍の影響でフリーランスでの収入が不安定になり、現在は、就労移行支援事業所に通っています。

今回、パラレルワーカーを目指す上で、改めて、ライターの仕事とは何か?翻訳の仕事とは何か?を整理してみました。

仕事内容を整理し、スキルアップの方法が見えてくれば、就職や独立など、仕事人として生きる道が見えてきます。

将来は雇用とフリーランスを両立させたパラレルワーカーのような働き方を目指しています。


ライターの仕事とは?

ライターの仕事には、さまざまなメディアから依頼されて原稿を書くケース、自分で原稿やインタビューなどの企画を練って、メディアに提案し、提案が通れば実際に書くケースなどがあります。

文章を書くのが上手ければ、誰もがライターになれるわけではありません。

また、私自身は、題材探しが最も重要だと考えています。

得意なジャンルから考察すると、日々のニュースに関心を持つことを私は大切にしています。テレビで経済番組を見るもよし、ネットニュースを拾うもよし、日経新聞を読むもよし、自分なりのネタ探しの方法が必要です。街でフリーペーパーを見つけたら、どんなジャンルでも取って読むことが癖になりました。

原稿を書く時には、それぞれのメディアの「傾向と対策」を掴むことも大事です。

日頃からそのメディアの記事を読むのはもちろん、読者層はどういった人たちなのか、どのような思想に基づいているのかなどの把握も必要ですし、編集長の文章やトークをチェックすることも欠かせません。

翻訳の仕事とは?

翻訳の仕事は、会社の実技試験(トライアル)を受けて合格し、案件を受けるのが一般的です。

こちらも、英語が得意だからといって、誰でも翻訳の仕事ができるわけではありません。

翻訳のスキルを高めるために、私は、同じニュースの英語版と日本語版を使って、読み比べをしています。

CNN、BBC、ロイター、NHKワールド、ウォールストリートジャーナル、ブルームバーグニュース、ビジネスインサイダー、テッククランチ・・・挙げればキリがありません。

最近は、無料で配信されているニュースも増えてきたので、スキルアップの機会が得やすくなってきました。

翻訳もライターと同じように、自分の得意分野があることがポイントです。

ニュース、ビジネス、IT、金融、キャリア、起業などのテーマに興味を持っているのですが、どうしてもとっつきにくい分野もあります。やりたい分野と同時にやらない分野を決めるのも大事です。



パラレルワーカーを目指すために通い始めた就労移行支援

ライターと翻訳の仕事は経験がありますが、それは、あくまでもフリーランスとしてやってきた部分。

就職をするとなれば、さまざまな方々と一緒に働くことになるので、コミュニケーションスキルやメンタル面の強化のために、就労移行支援事業所に通うことに決めました。

事業所では、日々のコミュニケーションなどをテーマにしたプログラムに参加したり、グループワークをしたり、また、週に1回朝礼での司会をし、人前で話す経験を積んでいます。

自分がどんなコミュニケーションスタイルを取っているのか、事業所の支援員の方の客観的な確認を通じて徐々に修正しています。

また、アンガーマネジメントや認知のトレーニングを通じて、自身の課題を紙に書くことで自覚する時間が有意義です。メンタルが崩れないよう、強化しているところです。

余談ですが、事業所選びはとても重要で、自身の課題の改善や働くための準備が整うかどうかは、事業所選びにかかっているといってもいいくらいです。私も一時期、自分に合わない事業所、支援員に当たって停滞したイメージを持っています。

自分が行きたい業種や職種の企業への就職実績がある事業所がおすすめです。

まとめ

就職したらそれでゴールではなく、就職してからも学びは続いていくものだと思っています。今は変化の激しい時代で、一生安泰な会社はありません。

私自身、「障害があるからといって小さくなるのではなく、自分のできることを主張して成長していきたい」という思いでここまで生きてきました。

変化を追って新しいことを学んでいくのは大変だけど、変化しないで居続けるより、楽しく得られるものが多いと思っています。

私自身、これからまた就活を迎えるので、頑張れることを頑張るだけです。頑張れることは人それぞれ違うので、自分のできる範囲で構わないと思います。できる範囲から、頑張りましょう!私も頑張ります。

1981年生まれ。発達障害や障害者雇用やダイバーシティの知見を活かして取材・執筆・翻訳を行う。「Business Insider Japan」「NewSphere」「Co-Co Life☆女子部」「COTRAVEL」などで執筆。リンクトイン日本版2020「最も人を惹きつけるクリエイター10人」。

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