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ささやかな趣味は気持ちの切り替えに大事

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2022.9.20

私にはささやかな趣味がある。一人暮らしなので、休みの日は炊事・洗濯・掃除と何かと忙しい。そんな中、とにかく気持ちを切り替える為に趣味の時間を確保する。今回は年に一度の楽しみ、夏山登山について。

執筆:小泉 将史

穏やかな時間

私にはささやかな趣味がある。

一人暮らしなので、休みの日は炊事・洗濯・掃除と何かと忙しい。そんな中、とにかく気持ちを切り替える為に趣味の時間を確保する。

普段、行かない場所に行く、普段見ないものを見る、普段食べないものを食べる、そうしてマンネリ化した時間の使い方に刺激を与え、変化を与える事が出来る。


休みが1日しかなければ、近所の自然の多い場所のウォーキングや、読書、映画鑑賞、youtube鑑賞が楽しみやすい。

2連休だと、クラシック演奏会や美術館、美味しいパン屋やスイーツ店に行く事を楽しめる。

クラシック演奏会と言えば、高価なイメージだが、実際はスターライト席と言って1000円で聴きに行ける。美術館に至っては精神障害者手帳のおかげで無料で入館できる。

そう考えると、私の趣味は総じて500円~1,000円ほどで楽しむ事が出来る。意外とコストパフォーマンスが良い趣味だし、私自身気に入っている。

特に2連休に企画する休暇の過ごし方は印象に残る事が多い。弦楽器のハーモニー、ガラスで作られた生活道具、クロワッサンの焼けた香りとサクサク感、チーズの弾力のある喉越しや生クリームの風味は穏やかな時間だ。

つい最近、新たな目標ができた。流石にこれは500円~1,000円ほどで楽しむ事は出来ないが、地元の夏山でトレッキングを行う、というものだ。1年に1度の貴重な機会だし思い切って奮発しようという企画なのだ。

山から見渡す風景は視野を広げるきっかけを与えてくれる。私に活力を与えてくれる、新たなアイデアを生み出してくれるに違いない。馬上・枕上・厠上に山上を加えたい。


夏山登山?開始

先日、夏山登山を行う機会に恵まれた。念願の企画が実現したのである。

その日は午後から天候が悪化するらしかった。午前4時に起床する。遊びの為の早起きは辛くない。友人と待ち合わせて、山に向かった。

「よし、8時20分、登山開始」

標高2450m。天候は晴れたり曇ったり、霧が出てきたりしていた。山の天気は移ろいやすい。ここから標高差500mほどを登る。湧水が冷たい。途中、残雪が残っていて一歩踏み出す度に足が滑る。雪道の左手側は急斜面になっていて岩肌が露出している。

これ、足滑らせたら危険だな。

時々、立ち止まりながら周囲を360℃見渡すとスイスの絵葉書のような世界が眼前に広がっている。

ああ、素晴らしい景色だ。来てよかった。非日常の空間は心地いい。

余韻に浸りながら、登山の楽しさと同時に恐ろしさも学んだ。こまめに休憩をとりながら身体を慣らしながら、水分や食料を摂取する。山で飲食するのはまた格別の味だ。

普段からウォーキングをしているが、途中、急勾配の上り坂は流石に息が乱れた。普段のウォーキングでは使わない筋力の負荷で身体が悲鳴をあげた。どうやらウォーキングよりも、さらに強度の有酸素運動が必要なのかもしれないことがわかった。イメージしていた「トレッキング」というより「登山」という感覚だった。


そこには雲海が広がって

およそ2時間弱で頂上に到着した。標高3000m。そこは太陽の強い日差しの中、吸い込まれそうな青空が広がって、遥か彼方まで見える…という景色を想像していたが、霧で50m先は視界不良の状況だった。

ふぅ…。景色は見えないが、無事に頂上まで来られて良かった。

充実感と達成感もあった。友人と来ることができて本当に良かった。この恵みの時間に感謝しなければならないと思った。

この1年に1度、夏山トレッキングを行う、という目標を掲げる事で体力作りの為の普段のウォーキング(あるいはそれ以上)も頑張る事が出来る。これらの趣味を続けることが出来るよう仕事も頑張っていきたい。

16歳の時、父の死から原因不明の「てんかん」を発症する。部分寛解後、原因不明の「てんかん性精神病」を発症する。陽性症状で人間関係の構築が困難な状況に、働きづらさを感じている。投薬治療中。精神障害者手帳3級所持。働き方として在宅ワークを模索中。趣味のキーワードは美術館、パン、スイーツ、ウォーキング、読書、トレッキング。

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