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統合失調症の不思議な部分を考察してみた

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2022.11.9

統合失調症と長年お付き合いしている私ですが、闘病の途中で「もう一生ものだな」と思ってからは病気と共存するという道を選びました。
服薬だってすごく痛い思いをするわけでもないので、うまくやっていきます。

その中で「この病気の歴史って何だろう?」と感じたので、ちょっと考えてみました。
お目を通していただければ幸いです。

執筆:望月 忠典 Mochizuki Tadanori

統合失調症を患って不思議に思ったこと

統合失調症は100人に1人という割合で起こりうる精神疾患です。
でもこの病気は「江戸時代から〜」とか「〇〇年を境に〜」といった突発的なものではなく、太古からある人間に対しての一種のプログラムだと考えています。

「じゃあ何で統合失調症って起こるの?」という質問は「なぜ人は風邪をひくの?」と大して変わらない意味合いだと思っています。

人間の脳科学や精神的な部分が100%解明されているわけではないので、実際のところ「病気はなぜ存在するのか?」という疑問に帰結してしまいます。

でもこのプログラムをなぜ組む必要があったのか?
それは「創造主」にしか分からないことです。

昔の統合失調症ってどのようなイメージ?

昔の統合失調症の人ってどのような感じだったのでしょう?

私の意見は以下のような感じです。

・神職や占い師
・霊能力者
・陰陽師など

いわば、スピリチュアルなことを得意としていたのではないでしょうか?
それが必要とされる社会・文化だったのだと思います。

もっと言うと、今何十冊も書籍が出ているHSP特性を持つ人だって、危険を察知する能力が高い人物として、マンモスを狩ってオオカミに狩られる時代に大活躍していたかもしれません。

陰陽師も卑弥呼も「不思議な力を持っている!ついていこう!」と人々を魅了させた点において、統合失調症の特徴のような何らかの精神的な特性を持っていたのかもしれませんね。

*補足ですが、現在神職の方や占い師の方に対して、精神的な疾患をお持ちであると言っているのではありません。

統合失調症を精神疾患として診断・治療する理由とは

現代社会において統合失調症は「治療対象」です。
今の時代に卑弥呼的存在はあまり必要とされていませんし、一般社会で暮らすのであれば治療しなくてはいけません。
つまり「普通の人」にならなくてはいけないのです。

普通の人の定義は様々ですが、パブリックな共通認識は存在します。
その中で迷惑をかけず、全員あまり目立たなく生きていくことが、日本で住む条件となっているのではないでしょうか。

つまり社会の足並みに揃わない者は「普通の人」になるように、努力しないといけないという暗黙のルールがあると考えます。

精神疾患の治療が必要ない時代が来るとすれば、それは全くストレスのない、各々が互いの生き方を尊重する「超個の時代」となると思います。
しかし、そのような時代環境は地球という星において集団生活をする上で来ることはないと思っています。

今回の「ハッ!」

私がなぜ治療を受け入れたかと言うと「社会の中で暮らしていくため」です。
でも誰に何と思われてもいいから、自分の好きなように自分らしく生きると強く思うのであれば、治療に対してあまり躍起になる必要もないのではないかなと思っています。

私のように少々コミュニケーションが苦手でも、ベッドに突っ伏す時があっても、誰にも迷惑かけていませんし、罪を犯しているわけではないのですから。

卑弥呼だって学校で「悪人だった」と教えられたわけではないですし、あなたはあなたらしくそこにいていいのです。

ぼちぼち生きましょう。
今の時代、焦ってやることなんて、焦ってやりたい人に任せておけばいいのです。

統合失調症と20年以上お付き合いしているおっさん。会社勤めが、もうとにかく苦手で意を決して独立『カタカタラボ』設立。現在は人との繋がりをもう一度結ぶ「RE:Yours」という悩み相談サービスをに注力。一人の時間が最大の癒しという孤独主義者、でも中身は優しい二児のパパなので気軽に話しかけてくださいね。好きなものは熱い珈琲・音楽・占い。

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