PARA CHANNEL Cage

「パラちゃんねるカフェ」での活動は、自分という障害者への取材をしているような感覚。

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2022.12.8

私はこの「パラちゃんねるカフェ」で書き始めてから、1年ちょっとで18本の原稿を書いてきました。今回はこれまで原稿を書いてきて、気づいたことや考えたことなどについて書いていきたいと思います。

執筆:市川 潤一

今回の原稿の依頼を受けたときに、私がこの「パラちゃんねるカフェ」で書き始めてから、1年ちょっとで18本の原稿を書いていたことに気づかされました。

今回は今まで18本の原稿を書いてきて、気づいたことや考えたことなどについて書いていきたいと思います。


私は20年以上、ライターや編集者の仕事をしていました。

急性心筋梗塞を発症し、手術の後遺症で半身麻痺の障害を負うことになり、しばらく病院でリハビリを受けました。退院した後、実家に帰ってきてからも、ライティングや雑誌企画などの編集の仕事ができないかと、ほぼ毎日パソコンの前に座り、「ライター・編集者募集」などの検索ワードでネットや、SNSを見ていました。

そうしているうちにたまたま見つけたのが、この「パラちゃんねるカフェ」のライター募集でした。

実は「パラちゃんねるカフェ」に問い合わせる前にも、障害当事者によるポータルサイトを作ろうとしているグループがあり、そちらの話も聞いてみたのですが、障害に対する価値観や、どんなことを伝えていきたいかの方向性がちょっと自分には合わないかもしれない、また風呂敷を広げすぎている印象も受けてお断りしました。

しかし、この「パラちゃんねるカフェ」の話を聞いてみて、地に足のついた活動をしていこうと感じられ、信用できると思い、お世話になることを決めました。

そうは言っても、最初の頃は、障害者アピールをしたくない自分がいて、障害者としての自分をさらけだしていくことに多少なりと抵抗があったのも事実で、自由に書こうとするとどうしてもネガティブな内容になっていくことが多く、そこは編集担当の方にうまくフォローしてもらいつつ、なんとか一年続けることができました。

他の編集者の方と仕事というかやりとりをすることは、自分にとって勉強になることが多くありました。自分のこれまでの編集経験から「こういうテーマなら、こういう書き方かな」と思っていてもセオリー通りにはいかず、違う視点を与えてくれたり、こういうことかと気づかせてくれたりすることが多かった気がします。

また、私は障害者になる前まで、仕事でいろんな人に取材をする経験はしてきましたが、この「パラちゃんねるカフェ」の原稿は、まるで自分自身への取材をしているような、不思議な作業でした。

今後また、インタビュアーや取材の仕事を始めることになった場合の良い経験になりました。


こうやって文章にしていくと、自分が障害者になってからのいろいろな気づきや感情の揺れ動きがあるものです。自分自身もそうですが、周りの人などとの付き合い方も改めて考えさせてくれるものとなりました。

当事者としての経験や考えに基づいて書いてきましたし、私以外の当事者の方のコラムを読んでいて、いろんなことに気づかせてもらえる機会となりました。

障害当事者が暮らしやすい環境や社会というのは、全ての人にとってとまでは言えないものの、高齢者や子どもたちなど、社会的弱者にとって暮らしやすいものになるのではないか、ということもよく考えるようになりました。

当事者以外の健常者の方や支援者の方の考えなども伺いつつ、これからも、クビにならない限り、この「パラちゃんねるカフェ」での活動を通じて、多くの人が住みやすい環境や社会というものを考えていき、そのような情報や考えを伝えていければと思っています。

1975年生まれ。長崎県佐世保市出身・在住。愛媛県でライター・編集者・カメラマンなどとして活動していたときに脳梗塞になり、左半身麻痺の身体障害者となる。取材活動ができなくなり、ライターを廃業。障害者雇用の在宅ワーカーとなり現在に至る。障害者の仕事の仕方や見つけ方など自分の経験を紹介していきたいと思います。

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