障害を言い訳に外に出て行くことを控えていた私の2023年の目標
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2023.1.5
私はこれまで1年ちょっとパラちゃんねるカフェで原稿を書いてきました。さて、年が明けたということで、新年一発目の原稿は左半身麻痺のある中途障害者の私が2023年にやってみたいことや新年の目標などについて書いていきたいと思います。
執筆：市川 潤一
明けましておめでとうございます。新しい年になり、みなさんお正月をどのようにお過ごしでしょうか？
前回、私はこれまでの1年ちょっとで書いてきた18本の原稿の振り返りをしました。
「今回で終わりです」と言われなかったので、辞めてと言われるまではまた今年も「パラちゃんねるカフェ」で原稿を書かせてもらえるようです。本年も私の拙文にお付き合いくださいませ。
さて、年が明けたということで、新年一発目は2023年にやってみたいことや新年の目標などについて書いていきたいと思います。
私の新年の目標は、自立して一人暮らしをするということです。
以前も書きましたが、左半身麻痺の障害があるといろんな制約があります。家族をはじめとした周囲が（時には異様に）心配することもあって、今までは実家でおとなしくしていました。
以前の記事でも書きましたが、私の実家は危険な立地にあり、福祉の支援者からは何度か引っ越しを進められています。いろんな人に家のことをいろいろ言われるのも地味にストレスがたまるので、今年は思い切って引っ越しをして、住みやすく、人にとやかく言われない環境に身を置きたいと思っています。
そのために、市営住宅や県営住宅の募集に障害者の単身で去年からずっと応募しているのですが、なかなか当選しません。応募回数が増えると多少優遇されるとも聞いたので、めげずに応募し続けることが大事だなと思っています。
また、私が障害を負う前、仕事をしていた頃のことを知っている知人や友だちなどから「いろんなところに出向かなくなったからか、おもしろくなくなった。以前はもっと自分の好きなように生きていた印象があったのに。」というようなことを言われました。
これからは、自分からいろんな場所に出向いたりして、以前のような人脈作りをしていきたいと思っています。
今までは、「こういう体になって、行ってみたいお店や場所はあるけど、自分のような身体障害者が行くとお店や付き添ってくれる人の迷惑になるのではないか」と、自分の中でネガティブな空気読みを発揮しすぎていたように思います。そこには、自分が障害者であることにすごく引け目を感じているのも大きいです。
私はパーキングパーミットや駐車禁止除外標章を持っているので、障害者用の駐車スペースを使うことができます。
以前、友人の車に乗せてもらって出かけたときに、パーキングパーミットの場所に駐車する際に「車椅子じゃないなら普通の所使え」と揉めて怒鳴られたこともありました。
「車椅子を使わない障害者である自分は、普通の人からは障害者とは見なされないのだろう。何か不正をしてパーキングパーミットや標章を手に入れていると思われているのだろうな。」と思う出来事があったので、今の自分の障害度合いにどこかで引け目を感じているのも事実です。
以前は少々図々しく図太い部分もあったので（そうでなければ取材交渉や編集や雑誌の仕事なんてできたものではありません）、そのイメージを持っている人には「障害者になっておとなしくなったのかも」と思われているのかもしれませんし、あの当時の私にいい印象を抱いていない人からは、「面倒くさかったからおとなしくなって良かった。きっと自分の今の立場をわきまえたのだろう」と思われているかもしれません。
今年は、人にできるだけ手を患わせたり、迷惑をかけたりしない範囲で、以前ほどでは無くとも少し図々しく自分の思うように生きていければ、と思っています。
本来はほとんど人見知りも物怖じもしないタイプだったので、以前はいろんなところに出かけたり出向くことによって知り合いを増やしたり、そこから仕事や人脈も作っていました。
今年は今住んでいる土地の周辺でも、人脈作りに力を入れて行ければと思っています。そして今の土地と以前住んでいたところの人脈のハイブリッドで、仕事でも活動でも何かおもしろいことができればとも思います。
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