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ASDの私がフリーランスになったら仕事が続いた話

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2023.1.25

「自分は生きているだけで世の中に迷惑をかけている存在」

29歳までの私は自分のことを本気でそう思っていました。

初めまして、ライターのタカツキミドリと申します。今回は自己紹介も兼ねて、向いている仕事を見つける大切さと失敗からの学び方を書かせていただこうと思います。よろしくお願いします。

執筆:タカツキミドリ

私は発達障害の中のASDと診断されています。それと付随して睡眠障害や不安障害、パニック発作など様々な精神病を持ち、病院通いをしている年月の方が健康な状態でいた時間よりも長くなってしまいました。

「普通に働きたい」これが10代からずっと私が強く願い続けてきたことでした。

しかしどんなアルバイトをしても続きません。

ウエイトレス、古本屋、事務、コールセンター、嘱託職員、皿洗い、テレアポや深夜勤務の工場派遣、文具屋レジやラブホテルの清掃業も経験しました。

地方で暮らしていたため、できる仕事にも限りがあります。フルタイム勤務が体力的に難しいのでさらにできる仕事は狭まり、友達や親から「次は頑張ろうね」と言われる毎日。

必死に頑張っているけど自分は生きているだけで雇ってくれた人に迷惑をかけ、信頼してくれた人を裏切り、毎日お金だけを使う社会から消えた方がいい人間だと感じていました。

今はお金を稼ぐことが社会の役割の全てではないと理解しています。しかし10代20代の私はそうは思えませんでした。

そんな中28歳の時、転機が訪れます。

当時流行り出したクラウドワークスという、業務委託をネット上で繋ぐサービスを見つけました。やっとwebライターという仕事にたどり着いたのです。

手探りのまま一生懸命仕事をしていくと、徐々にアルバイトでは稼ぐことのできなかった金額まで仕事をすることができました。しかも35歳になった今でも仕事を継続できています。

一番変わったのが周りの反応です。

具体的に数字にすると周りから急に「頑張っているね」と言われるようになったのです。努力量で言えば10代20代の時の方が例えきれないつらさがありました。現実は結果で判断されるということを学んだのもこの時です。

仕事を続けられた要因は

  • 出来高制
  • テキストでのコミュニケーション
  • 自宅で業務

この3つだと思っています。

私は過集中癖があり、時給で働くと本当にその時間全てを全力で働きます。結果的に1日で体力の限界が来てしまうのです。

その点、出来高制の仕事なら自分の工夫で体調に合わせて仕事ができます。

そしてASD特有のコミュニケーションの苦手さも、テキスト中心の会話になることで思い込みや誤解が減りました。

今までは雇ってくれる会社で闇雲に働いていましたが、向いている仕事を選ぶ大切さを実感しました。

まとめ

今までの経験は無駄になっていません。どんなことができないのかを学ぶいい機会になっています。

発達障害は人によって症状が様々です。今までの失敗も要素を分解すると他に応用が効きます。

今は動画編集や電子書籍作成の仕事もしています。そうやって辛い経験もバネにして、もっと成長したいと思っています。

ではここまで読んでいただき、ありがとうございました。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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