自分から思い切って疑問点を聞いてみよう!
~ASDの私が見つけた働きやすさのコツ
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2023.2.10
こんにちは、発達障害(ASD)の診断を受けているタカツキミドリです。その他にも不眠症やパニック障害を持っています。
今回は、仕事を通して感じた「自分から思い切って疑問点を聞いてみる大切さ」について話していきたいと思います。よろしくお願いします。
執筆:タカツキミドリ
私は過去に公立高校の事務員をしていました。障害者採用枠での求人で、面接や筆記試験もあり倍率もかなり高く、採用されたときはずっとこの仕事を続けていこうと張り切っていました。
採用の後、障害特性の細かい聞き取りがあり「こんなにちゃんと話を聞いてもらえるんだ」と感動したのを覚えています。
しかし実際に勤務が始まると誰も私に話しかけてきません。指示をすることもなく遠巻きにジロジロ見られているだけで放置されている状態でした。
自分から仕事をもらいに行こうと先生方に話しかけても「その辺片付けておいて」とだけ言われ、一日中片付けだけをする日々。
次の指示を聞きに行っても困った顔をされるだけでした。私は自分が障害者雇用だから差別されているのかもと疑心暗鬼になっていました。
そこで一番近くの席で私によく話しかけてくれていた数学の先生に、思い切って今の状況を相談してみました。
すると数学の先生は
「僕たちもタカツキさんが障害者採用なのは知っているけど、細かいことは聞かされていないんだよ。だからどこまで仕事を頼んでいいのかがわからないんだ。できないことを頼んでしまっても悪いし、でもタカツキさんに直接聞くのもあれだし。あと教師は自分の仕事にも追われているから、決して放置したいわけじゃないけどそうなってしまうんだ。」
と話してくれました。
一人で悩んでいるよりも、思い切って質問することで相手の立場もわかり、誤解も解けると身をもって学びました。
構造上そうなってしまうのはどこの職場でもよくある話です。私はただでさえ忙しい先生方に無理に話しかけてしまっていたと反省しました。
そこで私は自分から仕事をもらいに行くときには、時間割表を確認して先生が席についているときに
「資料作成や掃除はできます。もしお手伝いできることがあれば声をかけてください。」
と自分ができることを言うようにして、用事がないときは大人しく資料整理をして待つようにしました。
そうしているうちに学校行事の仕事ができて、徐々に仕事に呼んでもらえるようになりました。
自分ができることを伝えると、テスト問題のコピーやテキスト配布など任せてもらえる仕事が増え、先生からも「用事は山のようにあるんだ。話しかけてくれて助かったよ」と言ってもらえるようになりました。
あの時ちゃんと向き合って質問に答えてくださった数学の先生にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。
まとめ
仕事をしていると、言われたことと違うことや疑問に思うことがたくさんあります。
今まではすぐパニックになっていたのですが、わからないことがあれば自分から質問して相手の立場を理解してから考えると、トラブルも減るのではないかと思いました。
働く人にとっては当たり前だと言われることかもしれませんが、当たり前をしっかり積み重ねていきたいです。