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【テンプレ付き】就職・転職活動で必要な障がい特性と対策の書き方とは?

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2023.4.16

こんにちは。パラちゃんねる運営事務局です。
2022年1月にオープンした障がい者雇用特化型の求人サイト「パラちゃんねる」は、求人企業と求職者を繋ぐプラットフォームとしてご利用いただく機会も少しずつ増えてきました。そこで、今回は、前回の自己PRの書き方に続き、障がい特性と対策の書き方とテンプレートをご紹介したいと思います。障がい者雇用における就職・転職活動では職歴や自己PR、そして障がい特性と対策について応募企業に対して簡潔にわかりやすく説明することが求められています。ぜひ就職・転職活動にご活用ください。

執筆:パラちゃんねる運営事務局

はじめに

私たちの多様性を推進するプロジェクト「パラちゃんねる」は、「誰もが特性を活かせる、多様な選択肢のある社会」を目指し、障がいのある当事者のリアルな情報を発信するメディア活動と共に障がい者雇用特化型の求人サイトを運営しています。

求人サイト「パラちゃんねる」は、障がい者雇用の活性化を目指しており、「自由な出会い」をテーマに完全無料でサービスを提供しています。

就職・転職活動は、新たな挑戦への期待以上に活動への労力と精神歴負荷が伴い前向きになれないという方も多いのではないでしょうか?

私たちは、少しでも求職者が前向きに就職・転職活動に臨めるように後押しすべくさまざまな工夫を凝らしています。

  • 不合格通知が来ない。前だけを向いて積極的にエントリーから始めよう!
  • 職歴数は気にしない。アピールしたい職歴の情報を具体的に。
  • 支援員さんと一緒に就職・転職活動ができるから安心。
  • 相性マッチングを重視。学歴やスキルではないマッチングを実現。
  • エントリー時点で企業の採用ポイントが把握できる。

当たり前ですが、人それぞれに求める条件、理想とする働き方は異なり、条件を満たす求人に出会える確率はごくわずかで、かつ、いつどんなタイミングで目の前に現れるかは誰にもわかりません。

そして、求人票だけ見ても、一緒に働く同僚や職場環境は自分の目で確認しない限り条件を満たすかどうかもわかりません。思い描く理想の求人に出会う確率を上げていくためには、就職・転職活動で想定されるストレス要因を排除し、日常的に求人をコツコツと確認し、エントリーし続けていくしかありません。

利用する求職者の皆さまの声をもとに改善をし続けていくパラちゃんねると共に理想の働き方を探してみましょう。

障がい特性と対策の書き方のポイントは、具体的事例を活用する

障がい者雇用において、入社前段階で障がい特性とその対策を明確に伝えれるかどうかで安定性が大きく前後します。採用担当者が障がい者雇用に対する知識や経験があったとしても、あなた自身のことはあなたにしかわかりません。

障がい特性と対策が整理できてるか否かは自己理解度として採用担当者へ伝わり、書類選考の通過率に大きく影響を及ぼします。2つのテンプレートを用意しましたので活用しながら自分なりの障がい特性と対策を表現してみましょう。

【例1】
■障がい特性
発達障がいの特性により多くの情報を一度に整理・処理することが苦手です。そのため、複数の業務指示を一度に受けると業務漏れや優先順位の間違いが起きやすくなります。

■対策
・必ず指示をメモにする
・各作業を時間単位で区切る
・To Doリストを作成する

■お願い事項
テキストでの指示やや定期的なタスク確認と優先順位付けを指示いただけると助かります。また、複数の方からの業務指示も混乱の原因となるため、指揮命令者を固定していただくと業務効率が上がります。


【例2】
① 精神障がい(うつ)
体調の不安定さは徐々に改善しており、薬の処方が必要となる2ヶ月に1度の通院に落ち着いています。業務の繁忙期などストレス過多の場合、睡眠不足によるケアレスミスが目立つ傾向があるため早めの通院と業務のタスク整理をご相談させていただきたいです。ミスをしやすい箇所をリスト化し、チェックリストによるダブルチェックは実施しますが、業務への不安感が伴う場合が多く、タスク整理による業務の可視化と優先順位付けが安心感に繋がり効果的と考えています。

② 発達障がい(ASD)
過集中の傾向があるため、適度に小休憩を取る事を意識しております。業務スケジュールに小休憩のタイミングを組み込む等、チームメンバーにも共有することで過集中になることを防ぎ、それに伴う疲労・集中力低下の予防対策をしています。

企業の採用担当者は障がい特性とその対策からあなたのポテンシャルを感じ取ろうとします。

例1、2の候補者ともに自己理解の高さが伺えます。業務に従事する上であなた自身が困りごとが発生する場面の理解があれば、企業側のサポート体制も構築が容易となります。

本人の自己理解度が低いと受け入れる側も正解がわからず不安感が大きくなるため内定率は下がり、入社後も業務指示やサポート体制が定まらず不安定な状況が続いてしまいます。自己理解の高さは採用担当者や受け入れ部署の安心感に繋がるため、とりあえず面接で色々と話してみようと前向きな選考に繋がります。

ただし、注意点もいくつかあげられます。

  • 一方的に合理的配慮だけを求めると他力本願に映ってしまう。
  • 特性や対策が少な過ぎると自己理解が低いと捉えられてしまう。
  • 句読点の多い文章または句読点のない長すぎる文章にしない。
  • 内容を誇張し過ぎたり、嘘はつかない。

障がい者雇用担当者の90%以上が新卒・中途採用や教育・研修などを複数の業務を兼務しています。履歴書・職務経歴書を熟読する時間はなく、一度さらっと流し読みをしてくれる程度と覚えておくと良いでしょう。

あなたのことを知らない採用担当者がさらっと読んで安心感を持ってもらえると書類選考の通過率は格段に上がります。もし自分が面接官だったらどんな人と働きたいかをイメージしながら履歴書・職務経歴書を作成してみると良いでしょう。ぜひテンプレートを活用して効率的かつ効果的な就職・転職活動に繋げてみてください。

障がい者雇用特化型の求人サイト「パラちゃんねる」への下記リンクから↓

多様性を推進するプロジェクト「パラちゃんねる」は、2020年より「知る」を広げるラジオ・コラムのメディア活動に加え、「自由な出会い」を創出する障がい者雇用特化型の求人サイトを運営しています。

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