愛犬と生きてきた私の半生
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2023.3.14
私は、子供の頃からずっと犬を飼っています。初代は茶色の豆柴犬、2代目は柴犬とビーグルのミックス犬、3代目はやんちゃな黒柴です。みんなメスなので、私にとっては妹同然です。今回は、大切な愛犬たちと生きてきた半生についてお話させていただきます。
執筆:光丘 月乃 t.mitsuoka
こんにちは、光丘月乃です。
突然ですが、皆さんのご家族の中に動物はいますか?
私は、子供の頃からずっと犬を飼っています。幼稚園の頃に初代の柴犬とかけっこをしていた写真が、未だに家のアルバムの中に残っています。
初代は茶色の豆柴犬、2代目は柴犬とビーグルのミックス犬、3代目はやんちゃな黒柴です。みんなメスなので、私にとっては妹同然です。
犬と共に生きてきて、学んだことは数えきれないほどあります。学生時代にいじめに遭っていたときも、新卒入社した職場を体調不良で辞めて実家に戻ったときも、そばには彼女たちがいてくれました。彼女たちと共に過ごした時間は、私にとって何よりの宝物です。
今回は、大切な愛犬たちと生きてきた半生についてお話させていただきます。
犬を飼っている(飼っていた)方は、共感できる部分もあるかもしれません。
よろしければ、最後までご覧ください。
幼い頃からずっと支えてくれた初代の愛犬
初代の柴犬との出会いは、幼稚園の頃でした。近所の人が飼っている柴犬が子犬を生んで、その中の1匹を譲り受けたと記憶しています。
「茶色い子犬」なので「チーコ」と名づけました。
幼稚園児の私と妹、そして元気いっぱいなチーコがいて、母はとても忙しそうだったことを覚えています。家族で犬を飼うのは初めてだったので、みんなで四苦八苦しながらチーコと打ち解けていきました。
チーコはずんぐりむっくりな体型で、とても優しい性格のワンちゃんでした。
実は、私は小学校から中学校の間、ずっといじめに遭っていました。いじめが収まらず、ふがいない思いをしていた毎日でした。そんな中で、そっとチーコが寄り添ってくれたり一緒に散歩に出かけたりして、元気をもらっていました。
幼少期から高校まで、チーコとずっと過ごしていましたが、大学進学で離れ離れになることに。私が高校を卒業する頃、チーコは人間に換算すると90歳ぐらいになっており、年齢からくる病気にかかって心配でした。
大学生活は楽しいものでしたが、チーコがとても心配だったのを覚えてます。
大学に進学して初めての冬、母から「チーコが老衰で亡くなった」とメールをもらった時は、一人で部屋の中で泣き崩れました。
パワフルさで私を元気づけてくれた2代目の愛犬
チーコが亡くなる3年ぐらい前に、母の友人の女性から「アポロ」というミックス犬(柴犬とビーグルの雑種)を譲り受けました。チーコとアポロの仲は、付かず離れずといった感じでした。
しかし、母の話によると「チーコが亡くなった後にアポロは誰かを探すような動きをしていた」とのことです。チーコともっと仲良くしたかったと思っていたのかもしれません。
私が新卒入社した職場を体調不良で辞めて実家に戻った後、アポロとの時間を大切にしていました。アポロも、家族みんなに大切にされていました。
アポロは、犬ながらもカモシカのような筋肉質な体型で、とても足が速く散歩も一苦労でした。引きずられそうになることも珍しくなく…いろいろな場所に出かけて、走り回ったのは良い思い出です。
元気いっぱいのアポロも、年齢と共に弱っていきました。
ふらふらしながら歩くようになり、ちょっとしたはずみで倒れてしまうことも。アポロと一日でも長く過ごせるように、私と母でアポロの介護に務める日々が続きました。
そんな日々が続いたある日の朝、アポロは眠るように穏やかな表情で天国へ旅立ちました。
ペットロスから3代目愛犬との出会い
私と家族は2度のペットロスを経験しています。両親にとっては我が子同然、私にとっては妹同然の存在だったので、失った時の悲しみは相当深いものでした。
正直に話すと、チーコとアポロが亡くなった日は外に出るのも辛かった記憶があります。「大丈夫だ」「すぐに乗り越えられるさ」と無理やり自分を奮い立たせて、学校や職場に行っていました。
家に帰っても、いつも尻尾を振って出迎えてくれる妹たちがもういない。
一緒に楽しく走り回ってくれる相手もいない。
その事実を受け止めきれずにいました。
ペットロスを乗り越えられたきっかけは、現在の3代目の愛犬「朱雀(すざく)」こと「すーちゃん」との出会いでした。母が「やっぱり犬が好きだから犬を家族にしたい」という気持ちから、ひそかに柴犬専門のブリーダーさんを探していました。
「もうあんなに悲しい思いをしたくないから犬は飼いたくない」
そう思っていた私を、すーちゃんが変えてくれた気がします。すーちゃんを育てていたブリーダーさんはとても熱心な方で、犬舎にいるワンちゃん一匹一匹を愛情込めて面倒見ていました。そのブリーダーさんが特に目をかけていたのが、すーちゃんだったのです。
すーちゃんは黒柴なのに、頭に少しだけ茶色い毛がありました。そして、ごはんを食べるスピードも他のワンちゃんたちよりもちょっと遅めでした。それでも、なぜか私は彼女を一目見て「面白くて可愛い子だね」「この子にしようよ」と提案し、家族に迎えたのです。
これからも長く愛犬といたい
最近の私の楽しみはYouTubeやSNSに、すーちゃんの写真や動画をアップロードすることです。「すーちゃん可愛いね」とコメントをもらうと、とても嬉しい気持ちになります。
すーちゃんと散歩に行くと、時折近所の子どもたちから「わんわん可愛いー!」と言われ、そこでも温かい気持ちになります。
毎日どんなことがあっても、すーちゃんは私や家族を励ましてくれる大切な存在です。
これからも、すーちゃんと過ごす一日一日を大切にして生きていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。