これはうつ病のサイン?実際に経験した5つの症状
1 1
2023.4.12
私はうつ病を発症した後に、発達障害と診断されています。うつ病になるまでの私は体がSOSを出しているのを無視してしまい、最終的に1ヶ月寝たきりとなりました。今回は実際に自分の体に出た、うつ病になるサインを5つ紹介します。
執筆:城崎ミト
うつ病は発症して6ヶ月から1年以内に治ると言われています。適切な治療を受ければさらに短期間で回復するそうです。
しかし私は2年経っても希死念慮に苛まれています。バッチバチに病んでます。
担当医には発達障害を持ってるとうつ病を併発しやすいと聞きました。心のケアに注意を払わないといけないのに、自分は知らないふりをして体を壊し、今も薬に頼る日々です。
みなさんは「最近元気が出ないなぁ」と悩んでいることはありませんか?心の栄養が不足している時は、深刻化する前に解決するに限ります。
そこでこの記事では、私が実際にうつ病だと診断されるまでに出た症状をお話ししていきます。内容は以下の5つです。
- 1、食欲がない
- 2、寝ても全然楽にならない
- 3、過呼吸が頻繁に起きる
- 4、わけもなく涙が出てくる
- 5、思考が停止する
1つでも「当てはまるかも?」と思った方は、ぜひゆっくり休んでください。私との約束ですよ!
1、食欲が極端になくなる
私は元々ストレスを感じると、爆食いして発散する傾向がありました。おやつの時間にマックに行ってチーズバーガーを4つ爆食い。もちろん夕飯はきっちり食べます。今考えると凄いなぁと思います。
しかしあまりにもストレスを感じると、極端に食欲がなくなりました。炭水化物を口にするとえずいてしまいますし、油の多いものは胃がもたれるのでとても食べられません。
最終的にゼリーと春雨サラダ、ゆで卵の3種類をローテーションしていました。体重は2ヶ月で5キロ減。不健康なダイエットですね。
肉類もダメでした。会社のクリスマスイベントで貰った高級肉が全く食べられず、味がしなかった記憶があります。今考えるととても惜しいです。美味しく食べたかった。
2、寝ても全然楽にならない
仕事をしていると、夢の中でも仕事をしているという経験はありませんか?私は特に現実で起きたことをそのまま夢に見るタイプでした。
仕事での失敗や怒鳴り声、不安な気持ちがそのまま再現されるので、寝ているはずなのに心が休まりません。目が覚めたら涙を流していたことも度々ありました。
当然睡眠の質は悪く、疲れが次の日に響くことも悩みの1つでした。
3、過呼吸が頻繁に起きる
気持ちが不安定になると、私はよく動悸が起きます。それがレベルアップすると過呼吸になりました。
きっかけは些細なものが多く、自分でも訳がわからないタイミングで起こることもあります。
会社では過呼吸の前兆を感じたらトイレに駆け込み、落ち着いたら何もなかったようにデスクに戻ることを繰り返していました。当時の職場はサーバーの保守運用を担当していたので、周囲からは「またサーバー室に行ったのかな」程度にしか思われていなかったようです。良いのか悪いのか。
人混みの中や騒音でも過呼吸が起き、通勤時は電車の乗り換えの途中で休憩を入れながら通っていました。
過呼吸を誤魔化している時点で普通じゃないと気づくべきなのですが、当初の自分はとにかく会社に居続けられるように必死でした。
4、わけもなく涙が出てくる
人は感動したり悲しかったりと、心が強く揺り動かされた時に涙が出ます。しかし、わけもなく涙が出る場合は、体がストレスを感じているサインだそうです。
自分でも気づかないうちに涙が出てしまうので、職場の人をギョッとさせたことがあります。さらに涙が出た後に過呼吸になることもあったので、これもトイレに駆け込む要因となっていました。
体からいろんな方法でSOSが出ているのに、なんでもないように心を誤魔化して過ごします。するとまるで体と心が乖離して、別々のものであるように感じました。
5、思考が停止する
自分が「もうダメかも」と感じた決定打は、頭の回転がピタリと停止したことでした。
文章が読めない、人の話がわからない。自分が何をしてて何をしたいのかわからない。もちろん仕事が手につく訳もなく、無意味に社内を徘徊していました。
美味しいとか楽しいといったポジティブな感情は一切ありません。負の感情が塊になって、思考を巡らせる阻害をしてきます。後の検査入院で「前頭葉の血流の動きが鈍くなってるね〜」と言われたので、まさにその通りだったのでしょう。
考えが停止すると、次は体の動きが停止します。最終的に布団から出ることができず、ぼーっと天井を見上げるだけの状態となりました。
生きた屍の出来上がりです。
ちょっとした症状でも無視しない方がいい
振り返ると、何故ここまで症状が出ていたのに休まなかったのかなと思います。しかし当事者になると、意外と自分の限界に気づかないものです。
私の友人の妹さんは、最近まで過食嘔吐を繰り返していました。友人から相談を受けた時、私は迷わず「病院に行った方がいい」と断言します。
しかし友人の妹さんは「行きたくない」の一点張り。友人もどの段階で受診させるべきなのか、判断できないようでした。幸い友人や家族の協力があって症状は落ち着き、今は様子見となっているようです。
心療内科に行くことに抵抗感を覚える人は多いですが、一度体を壊せば元には戻りません。もしちょっとでもおかしいと思った時は、迷わずに誰かに相談してください。きっとその行動が未来の自分を救うかもしれません。