ASDの私が就労移行支援事業所で嬉しかった支援員さんとの関わり
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2023.4.27
前回の記事では、就労移行支援事業所でさまざまな経験をしたお話について書かせていただきました。今思い返すと、「障がい者雇用」についての知識がゼロの状態で再スタートした私をサポートしてくれたのは支援員さん達でした。今回は、就労移行支援事業所での支援員さんとの関わりについて書かせていただきます。
執筆:光丘 月乃 t.mitsuoka
こんにちは、光丘月乃です。
前回の記事では、就労移行支援事業所でさまざまな経験をしたお話について書かせていただきました。
今思い返すと、「障がい者雇用」についての知識がゼロの状態で再スタートした私をサポートしてくれたのは支援員さん達でした。支援員さんのサポートがなければ、今の土台は無かったと思います。
今回は、就労移行支援事業所での支援員さんとの関わりについて書かせていただきます。これから就労移行支援事業所への通所を考えている方にとって、参考になれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。
支援員さんはどんな仕事をしていた?
まずは、通所者の目線から見た支援員さんの仕事についてお話します。
私の通っていた事業所のスタッフさんは、主にレクリエーションやカリキュラムの進行や指示をしてくれていました。作業をしていく上で分からないことがあれば、支援員さんに質問や相談をしました。
就職活動をしている人向けのプログラムでは、ハローワークに付き添いで行ったり、求職者の相談に乗ったりしていました。障がい者雇用が初めてだった私は、このプログラムで支援員さんにさまざまなアドバイスをもらった記憶があります。
ASDがあるので特に面接に不安があったのですが、それに対しても受け答えの方法や礼儀作法などをしっかりと教わりました。
私のいた就労移行支援事業所には、規模が小さいながらもさまざまな障がいの方が通っていました。それゆえ、何度かトラブルが起きることもありました。正直、見ていてヒヤっとする場面に遭遇した経験もあります。(私自身はトラブルに巻き込まれたことはありませんでした。)
そのトラブルも、支援員さんが間に入ることで仲介できていました。やっぱり、支援員さんは障がい者を支えるプロなのだと実感しました。
通所者との関わり以外でも、外部との連携や準備など多くの仕事があったと思います。忙しい中でも、的確な仕事をしている支援員さんたちを今でも尊敬しています。
支援員さんとのコミュニケーションにおける工夫
支援員さんには、普段のカリキュラム以外では主に就職活動について多く相談をした記憶があります。
特性を生かして出来る仕事の説明(面接やエントリーシートなど)や履歴書・職務経歴書の書き方など、課題が多かったので支援員さんによく相談していました。分からないことを積極的に相談したからこそ、無事に障がい者雇用で就職出来たのだと思います。
コミュニケーションに不安はありましたが、臆せずに支援員さんと関わりました。事業所で支援員さんと面談をしたり模擬試験をしたりしたことが、その後の道につながったのだと思います。
障がい者雇用で入社した会社には7年間勤務していました。最初の数ヶ月、疑問点などがあれば支援員さんが会社に行ってサポートしてくださいました。地域の障がい者サポートセンターの方とも連携しながら、心強いサポートをしてくださって、非常に助かっていました。
その会社を退職した今でも、事業所の支援員さんが助けてくださったことにはとても感謝しています。
支援員さんから学んだこと
支援員さんから学んだことはとても多いのですが、あえて一つに絞るとしたら「失敗を恐れずにチャレンジしていくこと」です。
「私の障がいの特性って何?」
「他の通所者さんとのコミュニケーションがうまく取れない」
「そもそも障がい者雇用ってどうやるの?」
そんな疑問や悩みを抱いていた私ですが、就職活動への意識が高まるにつれてこれらの悩みはほとんど解消できていました。支援員さんにいろいろなことを相談して、何事にもチャレンジしていく姿勢が身につけられたからだと思います。
失敗を恐れずにチャレンジしていく精神は、現に今の仕事にも生きています。
まとめ
どんなことでも、失敗するのは怖いです。特に初めて飛び込む分野だと、右も左も分からず不安でいっぱいなのは無理もありません。
今も仕事でいろいろありますが、就労移行支援事業所で支援員さんや仲間たちから学んだことを大事にして生きていきます。
これから就労移行支援事業所に通おうとしている皆さんも、通所が始まったら失敗を恐れずに興味のある分野を探してほしいです。そして、自分自身の生きる道を探してほしいなと思います。
かつての私のように。
最後までお読みいただきありがとうございました。