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配慮って難しそう…考え方のポイントは「食物アレルギー」?

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2021.3.30

「職場に発達障害を持った人が入ってきたけど、配慮ってなんだか難しそう…」と考えている人は少なくないのではないでしょうか?
たしかに、「配慮」という言葉を聞くと身構えてしまうかもしれませんね。今回は、そんな「配慮」についてもっと考えやすくするコツをお話ししていきます。

執筆:ぴーちゃん

考え方のポイントは「食物アレルギー」?

以前の連載でもお話ししましたが、発達障害は目に見えづらい脳機能の障害です。

一見普通の人と変わらない様子で「配慮してほしい」と言われても、困ってしまう人が多いのですが、当事者は目に見えない障害を持っているからこそ配慮や支援が必要なのも事実です。

では一体、配慮についてどのように考えていけばいいでしょうか?

当事者であるぴーちゃんは、現在Webメディア「パレットーク」で働いていますが、面接の段階でADHDをカミングアウトしました。

入社してからも、折に触れて一緒に働くメンバーには、自分の障害や特性、配慮・支援してほしいことを共有していました。

仕事も職場も慣れた頃に「私が発達障害をカミングアウトしたとき、どう思いました?」と恐る恐る聞いてみる機会がありました。

編集長や副編集長に「いい意味でなんとも思わなかったよ」と言われたときすごくびっくりしたことを今でも鮮明に覚えています。

そのときに、編集部から言われた言葉は「たとえば、ピーナッツアレルギーの人がいたら、わざざわピーナッツの入ったものをお土産に買っていったりしないじゃないですか?配慮ってそういうことだと思うんです。」というものでした。

この言葉は、当事者として生きてきた私も「配慮」についてあらためて考える機会になりました。

たとえば、食物アレルギーを持っている人がアレルギー持ちであることを打ち明けづらかったり、「なんで食べないんだ!」と無理に食べさせるケースはあまりイメージしづらいのではないでしょうか。

それは、食物アレルギーの人が身の回りにたくさんいる経験があるからこそ生まれる思考だと私は考えています。

一方で、発達障害はあまり聞き覚えのない言葉ですし、どうしても「障害」という言葉が先行してしまうゆえに身構えてしまいます。

発達障害に対しても、食物アレルギーと同じように対処法や配慮が共有されていれば、みんなが働きやすいができるかも…。そう考えると少しやさしい気がしますよね。

1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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