突然の怒りや悲しみを切り替えられない!ADHDと感情の話
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2021.5.17
仕事中に、些細な言葉で突然激怒したり泣き出すほど悲しくなったり…
当事者の中には一度感情が大きく高まると、どうにもできずに冷静に戻るまで時間がかかる人も多いのではないでしょうか?
感情が激しい特性を持つ人もいれば、反対に自分の感情を表現することが苦手な特性を持つ人がいるます。いずれにしても発達障害と感情は深く関係しているのです。ADHD当事者である私も感情を切り替えることが苦手。とても小さなきっかけで号泣してしまい、なかなか平常心に戻れず何日も引きずることもある程です。そこで今回は、感情のコントロールや対処法を解説していこうと思います!
執筆:ぴーちゃん
「怒り」と「悩み」のコントロールは感情を可視化すること
特性は人によって度合い、困り度は様々ですが、主に「怒り」と「悲しみ」に対する悩みを抱えている人が多いのではないかと考えています。
周りの環境やストレスなどによって感情をコントロールしづらくなるのですが、特に疲れがたまっているとさらにコントロールが難しくなります。
普段からストレスを感じやすい人は、休憩をしっかりとることで感情の揺れをおさえやすくなるかもしれません。
もしどうしても怒りや悲しみを感じたら、決まった対処のルーティンをきめておくことがオススメです。
たとえば、「コントロールできなくなったら静かな場所で好きな音楽を聞く」ということを事前に決めておくだけでも安心です。
自分なりの決まったルーティンを行うことで平常心を取り戻しやすくなることもあります。
また、自分の感情を紙やメモに書いてみると自分の気持ちだけでなく、どんなシチュエーションでコントロールできなくなるのか把握しやすくなります。
特性を持つ人の中には、自分の感情に気づけないタイプも存在します。
自分で前触れを見つけておくといいかもしれません。できるならば、その前触れを周りの人に共有しておき、声がけをお願いするのもオススメです。
一口に感情といっても、その現れ方は非常に複雑…。
自分ですべてを把握して理解することは難しくても、自分のクセや特性を発見することでよりよいメンタルとの付き合い方ができるといいですよね。
Text by
ぴーちゃん
1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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