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「毎日働く、自分の大切なもの」 トヨタすまいるライフ株式会社 脇神 早耶さん 企業で活躍する障がい者社員インタビュー

2021.5.18

『パラちゃんねるカフェ』がお届けする、企業で活躍する障がい者社員インタビュー。今回は、トヨタすまいるライフ株式会社で働く脇神早耶さんに仕事内容ややりがい、働く上での工夫など、さまざまなお話を伺いました。

執筆:トヨタすまいるライフ株式会社

はじめに

トヨタすまいるライフ株式会社は、主に、トヨタ自動車株式会社に勤務する従業員に対する戸建て・マンションの販売や不動産流通、賃貸などの住まいに関わる事業や介護事業について、豊田市など西三河地方を中心に展開しています。


今回、お話を伺った脇神早耶さんは、変容性骨異形成症と呼ばれる先天的な骨系統疾患があり、ライフスタイル・デザイン部 設計推進室 ArchグループにてCADオペレーターとして働いています。

仕事の内容ややりがい、働く上での工夫など、さまざまなお話を伺いました。

トヨタすまいるライフ株式会社 本社敷地内のエクステリアエリア

入社13年目、グループの中核を担うCADオぺレーター

-脇神さんが所属するライフスタイル・デザイン部は、インテリア、エクステリア、戸建て設計を担当し、本社建物内にインテリアフロア、敷地内にエクステリアエリアを完備する会社にとって主力商品を取り扱う部署となります。入社13年目を迎える脇神さんの現在の業務内容を教えてください。


グループは8名で構成され、私含め2名の障がい者が所属しており、新卒で入社して以来、CADオペレーターとして戸建て住宅の図面を製作しています。


-先天的な骨系統疾患と伺いましたが、何か会社に配慮をお願いしていることはありますか?


私は、先天性の骨の病気で骨形成不全のため身長が120cm弱です。そのため高いところには手が届きませんし、長距離の歩行や長時間の立ち仕事も難しいです。車での通勤のため、オフィスの出入り口に比較的近い場所に駐車できるようお願いしました。CADオペレーターの仕事はデスクワークのため、働くうえで障がいが支障になることはなく、駐車場以外に配慮をお願いしていることは特にありません。


-技術職・専任職として知られるCADオペレーターですが、納期に合わせた繁忙も多いと伺いますが、障がい者雇用としての業務付与なのでしょうか?


確かに繁忙期はあり、残業をすることもあります。業務面では障がい者だからこの業務ということはなく、個人の適性や能力に応じた業務が付与されるしくみとなっています。グループには、子育て世代もいるため、お互いに助け合いながら、分け隔てなく仕事をしています。


-グループ内で分け隔てなく、助け合い、働きやすさを作る工夫はありますか。


お揃いの服やアイテムを身に着ける曜日を作ったり、皆で一緒に外にランチに行ったり、日々の些細なことも皆で楽しみ、密にコミュニケーションを取るようにしています。会社自体もアットホームな雰囲気があります。「いってきます」「おかえりなさい」「おつかれさま」などの声掛けが常にあり、障がい者雇用だからと肩身の狭い想いをすることもありません。一社員として存在させて頂けることに嬉しさを感じます。

グループの方々と脇神さん


「毎日働く」ことの大切さ

-CADオペレーターとして着実にステップを踏まれている脇神さんですが、働きがいや業務のやりがいについて教えてください。


入社当初は建築知識やCAD経験がなく不安ばかりでしたが、13年目にもなると業務にもすっかり慣れ、後輩の指導をすることも増えてきました。自分の立ち位置や業務の重要性を認識したことで責任感も生まれ、良い緊張感を持って日々の業務に取り組んでいます。また、苦労して描いた図面が実際の建物として出来上がったのを見た時は、携わった一人として貢献できたのかなととてもやりがいを感じます。


-今後のキャリアにおける展望はありますか。


CADオペレーターとして、建築やインテリアの知識など、まだまだ学ぶことが多いと思っています。ただ製作するのではなく、これまで得た知識を図面に盛り込みながら、お客様にも現場の職人さんにも分かりやすい図面製作を行っていきたいです。

-入社から13年目を迎えた脇神さんですが、就職活動を振り返ってみて、就職活動で重視したことは何ですか?


学生と違って決められた3年や4年ではなく、自分が退職をしない限り働き続ける場所となるため、私は「通いやすさ」を重視しました。車の運転はできますが、健常者と違いアクセルもブレーキも手で操作するため、毎日長距離を運転するのには不安がありました。新生活にあわせて一人暮らしも憧れましたが、現実的に考え、実家から近い会社を選ぶことを意識しました。今でも残業を終えて帰る時は家が近くて良かったなと思います。


業種や職種、やりたいことを重視するのも一つだと思います、何を重視するかは人それぞれです。先ずは人それぞれ「毎日働く」うえで重視するものを見つけられると良いと思います。私は、骨系統疾患で様々な部位の骨組みが健常者と異なるため、今後病気が進行し麻痺が出るかもしれませんし、進行せず何も変わらないかもしれません。他の人より老化が早いのかなと考えたり、体力の衰えや回復力の衰えを感じることもありますが、『毎日働くこと』を大切に、そういう自分と上手く付き合いながら微力ながら今後も会社に貢献していきたいと考えています。


-最後は、脇神さんの働く上でのエッセンスをお聞きしてインタビューは締めさせていただきました。

取材後記

最初から最後まで脇神さんが働くことを楽しんでいる様子と職場内の仲の良さ、充実感が伝わるインタビューとなりました。

とくにグループ内で服装やアイテムを合わせるのは印象的で、信頼関係や結束を高める方法が言葉だけに限らないというコミュニケーションの在り方を学ばせていただきました。

そして、何より「毎日働く」ことの大切さ。

自己実現を目指し働く上で、毎日通い続ける、働き続けることが必要不可欠ですが、企業名や年収など表面的な部分に囚われた就職・転職活動をされている方も多いのではないでしょうか。

先天的な骨系統疾患と向き合い、日々を大切にする脇神さんの言葉は、私たちに改めて「働くとは何か、何を大切にするべきか」を考えるきっかけを与えてくれたのではないでしょうか。

愛知県豊田市を中心に西三河地方でトヨタホーム・マンションの販売や不動産賃貸、介護事業、人材派遣、トヨタ自動車㈱の寮・社宅管理、業務請負などに従事する会社。障害者雇用では、一般事務補助やベーカリーにてクッキー製造のスタッフを採用し、雇用促進に取り組んでいる
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