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つい話しすぎる…ADHDの私が会話で気をつけていること

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2021.7.3

「もっと考えて発言すればよかった…」「ついつい話しすぎて相手の気分を損ねてしまった」そんなふうに後悔したことのあるADHDの方は多いのではないでしょうか?当事者である私も、会話に関する失敗の経験から長年解決策を考えてきました。私が気をつけていることは2つだけ!この2つを気をつけることで、会話がかなりスムーズになりました。今回はそんなADHDの会話対策について解説していきます!

執筆:ぴーちゃん

相手を傷つけないための会話対策

私がコミュニケーションの困難さを強く感じるようになったのは大学時代でした。

以前から思ったことをすぐ口に出してしまい後から反省することはありましたが、大学に入ってたくさんの人と話すようになると一層…

「ずっと前から思ってたけど、ぴーちゃんって話がかなり一方的だよね」

「なんでそんなひどいこと言うの?ぴーちゃんって私のこと、そう思ってたんだ…」

そんな言葉を投げかけられることが多くなったのです。

今まで会話に関してそこまで気を遣っていなかったこともあり、自分のコミュニケーションで人が傷ついてしまうことに気づかされました。

故意に相手を傷つけようと発言したわけではないのに発言が制御できないので、そんな自分に気づいてからは「話すこと」に恐怖感を抱いてしまい、思うように話せませんでした。

その後、原因がADHDにあるということを知ってから、真剣に対策を考えた結果、以前よりも落ち着いて話せるようになったと感じています。

まず私が改善したポイントは「相手を否定しない」ことです。

以前の私は相手が自分と違う意見を持っているとき、本当はそこまで強く反対していないのに強く反対し、トラブルになってしまうことがありました。

発言しているときは特に冷静になりにくいのも一因かもしれません。

ですが誰でも自分を否定されたら悲しいものですよね。

まずは相手の意見に対して「そうだね」「確かに〇〇ってそうだよね」など相手を肯定するようにしましょう。

一度相手を肯定すると、その後も冷静に言葉を選びやすくなります。そのあとに反対の意見を言うにしても、より柔らかい印象で伝えられます。

もう少しがんばってみたい方は、言葉遣いを少し丁寧にするように意識するとさらにコミュニケーションがスムーズになりやすくなるのでオススメです。


2つ目のポイントは「質問を返す」ことです。

これは「つい話しすぎてしまう」という特性に対して私が気をつけていることです。

この方法は初めて会う人となにを話していいかわからないときのテクニックとして使われることがありますが、話しすぎる傾向のある人も使えるテクニックです。

よく耳にするのが、「会話で大切なのはキャッチボール」というものですが、白熱しやすいタイプのADHDは会話を独占してしまいがち。

「少し話して質問する」を繰り返すことで会話のキャッチボールがしやすくなります。

会議や、人と会うときに意識するとよいかもしれませんね。


今回はADHDの会話対策について解説していきました。

発達障害は人によってさまざまな特性や困り感があるので、会話の中で苦手と思うポイントもバラバラです。

私の場合は、脳の多動により冷静に会話することが苦手です。

なので、会話のテンポを下げて相手にバトンタッチしやすい流れをつくる対策が効果的と感じています。

みなさんも今回の記事を参考にしつつ、自分に合った対策を見つけてみてください!

1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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