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長く働き続けたい。障害者雇用の面接で気をつけたい5つのポイント。

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2021.6.13

「働きたいけれど、面接がしんどい」や「勇気を出して応募したのに、お祈りメールが来ると心が折れてしまう」ということはありませんか。今回は、障害者雇用の面接で気を付けたいポイントについてご説明します。

執筆:GATHERING ギャザリング

①就職・転職活動は、企業とのマッチングの場

最初のポイントは「就職・転職活動は、企業とのマッチングの場」だということです。

みなさん、就職活動をしているときは「どんな会社がいいかな」と選んで応募をするはずです。

企業側も同じように「うちの会社に合った人はいないかな」と探しています。

そのため、企業は人柄がよくて、スキルも高い人であっても「うちの会社の雰囲気には合わなさそうだ。」や「求めているスキルが少しちがう。」と判断することもあります。

つまり、「ごめんなさい。」と断られたとしても、自分を否定をする必要はないのです。

あくまでも、その会社が求めている人物ではなかったというだけです。

日本には、400万以上の企業があります。「まだ、出会えていないだけ」ということを、心に留めておいてください。

②面接先の会社を深く知る

次は「面接先の会社を深く知る」です。

面接に挑む前には、準備があります。求人票に目を通したり、企業のホームページを見たり、今ではいろいろな方法で企業について調べて、知ることができます。

もし、その企業で働くことになったら、長く付き合うことになるかもしれません。応募する企業に興味を持って「どんな会社か」を知ろうとしてください。

何をしている会社なのか、どこが魅力かを探してみてください。わからないところや、疑問があればメモをしておくのもおすすめです。

もちろん、公表されている情報が全てではありません。外から見えるイメージと、会社の中で働いている人が感じていることはちがうはずです。

面接のときに質問の時間を設けてくれる企業も多いので、その時間を使って直接聞いてみてください。



③自分のことを詳しく伝える

3つ目は「自分のことを詳しく伝える」です。

企業について調べたら、次は「自分がどんな人か」を伝える番です。

企業側は、あなたについてほとんど知りません。情報源は、履歴書と面接の時間だけです。

だからこそ、「自分はどんな人か」を面接で伝える必要があります。企業が情報として知りたいのは、特に「あなたのできること、やりたいこと」の話です。

たとえば、新卒の方であれば、これまでどのようなことをしてきて、何がやりたいのか。中途採用の方であれば、今までどんな仕事をしてきて、何ができるのか。

あなたが「どんなことが得意で、何が苦手なのか」を説明するチャンスです。



④弱みは正直に見せてもいい

4つ目は「弱みは正直に伝えること」です。

障害者雇用であれば「障害について教えてください」と説明を求められることもあるでしょう。

そのときに「正直に話をしたら、落とされてしまうかも」と不安になったり、少し自分を大きく見せようとしたくなったりしませんか。

また、「〇〇の経験はありますか」や「こんな仕事はできそうですか」と質問をされて「できません」や「わかりません」と答えるのは勇気が要ります。

それでも、正直に弱みを見せてみてください。自分の弱みを客観的に説明できるのは、むしろプラスに働くことが多いです。

自分の弱さや苦手な部分を認めて、相手に伝えられることは、信頼関係を築いていく第一歩です。

⑤ゴールは就職ではない

最後は「長く働き続ける意識を持つこと」です。言い換えるならば「ゴールは就職ではない」ということです。

ここまでお伝えしてきたのは「短期間で内定をたくさん得るためのテクニック」ではありません。どれも「長く働き続けるためのポイント」です。

面接は、働きたいあなたと、仕事をして欲しい企業が「長期的に、良い関係性を築いていけるか」のマッチングを確かめる場です。

自分の要求を伝えるだけ、もしくは企業の求める人物像を演じるだけでは、上手くいきません。

内定は就職活動や転職活動のゴールであると同時に、新しい仕事のスタート地点でもあるのです。

今は自信がない方でも、大丈夫です。あなたが社会で活躍できる場所はきっとあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。障害者雇用の面接で気をつけたいポイントを5つご紹介しました。

繰り返しになりますが、就職活動や転職活動は企業とのマッチングです。

企業は「こんな仕事をしてほしい」、そして求職者は「こういう働き方をしたい」という要求があります。うまくいかなかったとしても、あまり落ち込む必要はありません。

大切なことは、あなたが長く活躍できる場を探すことです。そのためには、完璧な人を演じたり、自分を大きく見せたりする必要はありません。

障害や生きづらさのある学生が、自身のキャリアを考える機会を提供するプロジェクト「GATHERING」。YouTubeチャンネルの運営、イベントやウェビナーの実施、障害学生のインターンシップの機会提供(さまざまな企業とコラボ)などが主な活動内容。

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