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生きづらさを感じているあなたへ

発達障害の私が見つけた、自己肯定感を上げるコツ

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2021.8.31

「なんかいつも他人と違う。」「普通、ってなんだろう。」

生まれてから、私がそう思った回数は数え切れませんでした。

マジメに生きてるつもりなのになぜか笑われるし。

だれより一生懸命仕事をしても「いつもミスする人」というレッテルが貼られる。

「わたしの生き場所って、どこだろう」と、いろんな環境をさまよい続ける。

そんな生き方を、3年位前までずーっと続けていました。

そんな私がどう変わってきて、今どんな思いで活動しているのか。

そんなお話をさせてください。

執筆:いりえ(北橋 玲実)

・・・さて、ご紹介が遅れました。
わたしは「いりえ」と言います。

発達障害(ASD、ADHD)の当事者です。
ちなみに、HSS型HSPの特性もあります。

今は、会社員をしながら副業で
・ 発達障害やHSPの方向けのカウンセリング
・ フリーランスの方向けのコーチング
・ 書籍出版
・ 講演会に出演
・ 「生きづらい」方のオンラインコミュニティ

こういった事業をしています。

『なんだ自慢かよ』
そう思われた方、ごめんなさい。

でも、先ほどお話ししたように
生まれてから20年以上にわたって、
わたしは「とにかく生きづらい」人生でした。

具体的には・・・
・ とにかく他人や、他人の言葉が怖い
・ 親とも友達とも関係が作れない
・ 作れたとしても数年と持たない
・ わたしの価値?無いし。
・ 生きてる意味ある?無いよね。

こういった感じでした。

今考えても、
情けない生き方をしていたなぁと
言わざるを得ません。

そんな私が今のように
生き方を変え、
ほかの「生きづらい」人を変えるようになったのは、
大きなきっかけがありました。

発達障害に気づくことすらなく、
会社でのたうち回っていた頃です。

・ 「またやったの?」
・ 「何でこんな簡単なこともできないの?」
・ 「何回言えばわかるの?」
・ 「やる気ある?」

そんな言葉を投げつけられていました。

パワハラだと訴える気力もないですから
ただ耐えるだけの日々。

「わたしはこの生き方を一生続けるんだな」
そう思いこんでいることすら
わたし自身は気づきませんでした。


おかげさまで
当時は摂食障害で
毎日過食嘔吐を繰り返していました。

かれこれ3年くらい。

一度は自傷行為のようなことも。
今考えても恐ろしいですよね。

でも、そんなことが続いていたある日。

いつものように
大量の食べ物を胃袋に詰め込み、
口の中に手を突っ込み、
胃が軽くなるまで吐き出す。

その「作業」を終え、
まったくもって健康的ではない達成感。

それを噛みしめていたとき、
口に突っ込んでいた手が目に入りました。

その手は、しっかり脈打ってました。

まぁ考えれば当たり前ですよね。
人間ですもの。

でも、当時のわたしにとって衝撃だったのは
「私にも命があって、身体は生きようとしている」こと。

その時までは、
自分が他人に受け入れられるとか、
自分に価値があるとか全く思えませんでした。

今思えばそれらは発達障害が原因でしたが、
わたしも周囲もそんなコト分かるはずもなく、
わたし自身は「他人のために生きる人生」を
選び続けていました。

なぜなら、
・ 他人に受け入れられるために頑張らないといけない
・ 頑張らないわたしには価値なんかない
・ わたしのやりたいことなんてやる権利はない
そう思って生きていたからです。

でも、わたしの身体は脈打っていました。

他人に使われ続けようが
わたし自身がわたしを痛めつけようが関係なく、
わたし自身の身体は必死で生きていました。

わたしの命を続けるために。

さすがに、泣きました。

・・・そこで思ったこと。

それは、
他人と同じように存在するわたしの命を、
それまでわたし自身のために使ったことがあったのか?
ということでした。

他人のために生きることでしか
存在していけないと思っていたわたし。

でも、そのわたしにも
キチンとした命があって、
懸命に続けようとしている身体があるのだ、と。


この記事を読んでいるあなたは、
どうでしょうか?

わたしの例は極端かもしれませんが、
発達障害を持つ多くの方は、少なからず他人との
違和感、劣等感、無力感、そして孤独を
感じやすい傾向があるのではないでしょうか?

そして、それが原因となって、
・ わたしなんか生きる価値がない
・ 誰もわたしを受け入れてくれない
そんな思いで四苦八苦して生きづらさまっしぐら。

でも、違うんです。

あなたの今の息苦しさは
あなたが生まれてから今まで
自己肯定感を下げ続けられたせい。

それも、
あなたのことを理解しようとしない
あなたにとって非常に相性が悪い人に。

でも、
そんな人たちに人生を奪われるのは
もったいないです。

考えてみてください。

人生は100年あるんです。

20代ならまだ4分の一、
30代なら3分の一。

会社なら定年を意識しだす50代でも
まだ人生は半分しか終わってません。

あなたの人生は思った以上に長いんです。

そう考えたときに、
今のあなたの生き方、
そのまま100年続けて後悔しないと言えますか?

「無茶言うな」
そう言うかもしれません。

私も、怖かったです。

わたしに厳しい言葉をかけてきた人のことを
無視することも、
友達や親の連絡を断ち切るコトも。

一瞬は、
ものすごい罪悪感と孤独感に
襲われるかもしれません。

でも、今のあなたの周りに
あなたを認めてくれる人がいないのは
あなたを傷つける人がその存在を隠しているから。


人の幸福度の8割は
人間関係によって生まれます。

そして、
あなたが日々誰と関わるかは
あなたが選ぶことができる。

たとえ、日常的に会わなければならない相手だとしても
あなたが相手の言葉をどう受け取るかは
あなた次第なんです。

そう、あなたの人生は、
あなたが変えることができます。
たとえあなたが発達障害という
避けようのない特性を持っていたとしても、
関係ありません。

あなたはどんな人にも会えるし、
どんなことだってできる。

今はまだ、出来ないことがあるかもしれません。
わたしもまだまだ不十分。

でも、
人は変われます。成長します。

毎日死にたいと言っていた私も、
毎日上司やクライアントさんと笑いあえるようになったように。

いつでも、なんでも、誰でも肯定するアスペ。Estlaughtive代表。自己肯定感育成スクールを通して「『生きづらい』を乗り越えてありのままに生きる」ための考え方を拡散中。その他にもコーチング、コミュニティ、講演会の出演、経営コンサルを行う。著書2冊はそれぞれAmazon6、7部門ベストセラーとなった。

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