職場に発達障害を持った人がきたらどうしたらいいの?
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2021.2.16
ここ最近で「発達障害」や「ADHD」という単語をよく聞くようになりました。とはいえこれらの単語について言葉だけが一人歩きしてしまっていたり、間違った情報が広まっていたりと、まだまだきちんと認知されているとはいえない現状があります。「職場に発達障害を持つ人がきたらどうすればいいのか」を考える上で、まずは発達障害について正しい知識を持っておく必要があります。今回は、発達障害の基本的な知識と、その上で重要になるポイントをご紹介します。
執筆:ぴーちゃん
人それぞれ特性は違う!発達障害の種類と特性
発達障害は、ADHDだけでなく、ASD(自閉症スペクトラム障害)やLD(学習障害)といった様々な種類に分類されます。
そして、発達障害は人によって特性の種類やその度合いがさまざまです。つまり、同じADHDのある人だとしても、すべての当事者が同じ困りごとを持っているとは限らないのです。
なので、当事者とコミュニケーションをとりながら特性や困りごとをしっかりと把握すること、そしてその人に合ったサポートのすり合わせをしていくことが大切です。
目に見えない障害だからこそ困りごとを"ないこと"にしない!
当事者の声でよく聞くのが
「見た目が他の人と変わらないので、支援が必要なことを忘れられてしまう」
「障害があることを信じてもらえない/話半分にされてしまう」
「健常者と同じ見た目なので、支援を受けていると『ズルい』と言われてしまう」
というものです。
たしかに発達障害は目に見えるものではありません。
しかし、だからといって障害がないわけでもありません。実際に、日常生活が困難な当事者はたくさんいるのが現状です。
決して障害を疑ったりせず、また、たとえポジティブなニュアンスでも「障害者に見えないよ!」など障害や困りごとを"ないこと"にするような声かけはやめましょう。
Text by
ぴーちゃん
1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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