仕事での発達障害を持った人へのサポートって?
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2021.2.19
前回の記事では、発達障害を持った人が入社してくる際の心構えを書きました。今回はさらに「じゃあ、具体的にどんなサポートをしていけばいいの?」というところに焦点を当てて、サポートの例や心構えについて説明していこうと思います。
執筆:ぴーちゃん
発達障害の対策とサポートの見つけ方
たとえば、私の場合は「大きい音が苦手」「メモが苦手」「声をかけるときなど、身体を触られるとパニックになりやすい」というADHDの特性を持っています。
それを上司に伝えた上で、
- 大きい音がなるとわかっている場合は「今から大きい音なるよ!」とアナウンスしてもらう
- メモは基本的にslackで送ってもらう
- 身体が触れてしまうときは一声かける
など、対策やサポートを一緒に考えました。
私の体験上、支援の方法や内容は一度で解決を目指すのではなく、トライアンドエラーの繰り返しが一番効率がよく、お互いのメンタルにとってもよいやり方だと思っています。
上記の対策も、何度か試した結果、お互いにとってもちょうどいい方法を見つけられました。
当事者自身も自分の特性を把握しきれていないこともあるので、ヒアリングする際は
- 「どんなときに困りやすい?/ 援助してほしい?」
- 「特性上、できないタスクはある?」
- 「強い特性はある?」
など具体的な質問をすると答えやすいかもしれません。
最後に、当事者の間でも聞くのが
「怒られるのが怖くて仕事をすることが不安」
「障害者雇用枠で働いても、キャリアアップに繋がる仕事を与えてもらえない」
という話です。
そのような相互の認識ズレが生まれないために、効率よく仕事ができるよう話し合ったり、タスクの見直しをしてみることがオススメです。
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Text by
ぴーちゃん
1997年生まれ。Webメディア・パレットーク所属のイラストレーター。主にTwitterでADHDや発達障害について4枚の漫画やイラストでわかりやすく紹介しています。ADHDとうつでサバイブしてきた自叙伝 『ぴーちゃんは人間じゃない?』 書籍発売中
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