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障害や病気があるけど、大学で夢を追いたい

初めての1人暮らしと大学生活

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2021.10.20

ASD、双極性障害、起立性調節障害、慢性疼痛がある私ですが、「公認心理師・臨床心理士になる夢を追いたい」。そう思い、受験を乗り越え、大学に合格しました。

現在、サポートを得ながらどのような大学生活をしているのかについて、書きたいと思います。

執筆:萩 雪希 Yukino Hagi

一人暮らしってどうなの?

大学生になるにあたって一人暮らしを始めました。

全く知らない土地での生活は、大変だけど楽しいです。楽しい理由としては、誰にも邪魔をされない自分だけの空間ができたことが嬉しく、また拘りを邪魔されなくなったことが大きいと思います。実家では、一人になれる空間がなかったこと、家族と生活する上で拘りが邪魔されたことがストレスとなっていたからです。

また、知らない土地だからこそ、新しいお店を見つけたりするのもとても楽しいです。

もちろん、楽しいだけではなく大変な面もあります。

それは、暮らしとは切っても切れない家事を今まであまりやってこなかったことから、壊滅的に苦手なことに起因します。

そうは言っても、家事をしなければ、部屋は汚れ、着た服は山を形成し、偏った食生活から健康は害される一方です。そこで、私の家事の取り組みをご紹介したいと思います。

金曜日の夕方か土曜日の午前中に洗濯機を回します。洗濯機が洗濯をしてくれている間に、トイレ、お風呂、部屋と廊下の掃除をします。掃除が終わると丁度洗濯が終わるので、干します。週に1回でもどうにかなっているので、気負うことはないでしょう。

炊事は炊飯と洗い物しかやりません。あとはレトルト食品、冷凍食品、コンビニのカット野菜に頼りっぱなしです。ですが、必ず野菜を摂ることを意識しています。

なので、進学・就職で一人暮らしをするつもりのある方は、実際に一人暮らしをする前に実家で掃除、洗濯、簡単な料理の練習をしておくことを強く勧めます。慣れているか否かで家事へのハードルは変わってきます。

大学のサポートってどうなの?

障害学生支援としての合理的配慮は、国公立大学では義務、私立大学では努力義務ですが、私の通う私立大学のサポートはかなり手厚いと言えるでしょう。

具体的に、私が受けている配慮を挙げていきます。どのような流れで申請をしたかは、また別の記事でご紹介させて頂きたいと思います。

  • 変化に落ち着いて対応するため、突然の予定変更をなるべく避け、事前に知らせてもらう。
  • 読み易いと感じる字体の、明朝体(HGP・HGS明朝体) UD教科書体(N-B/NK-B)でレジュメやパワーポイントを作ってもらう。
  • リーディングトラッカー、廊下側の席、ノイズキャンセリングイヤフォンの使用の許可 ・説明の文章化

以上を特性と併せて大学側に伝え、配慮して頂いています。

また、弊学にはアドバイザー制度があり、アドバイザーの教授との面談で最近の調子や配慮事項の確認など、就学面のサポートもして頂いています。

さらに、学科の教授全員が私の抱えるものや配慮事項を知っているため、学科全体での見守りもして頂いています。加えて、学生相談室で定期的に公認心理師の先生とのカウンセリングも行っています。

高校までと大学の違い

高校では、全日制の普通科に通っていたので、1限あたり50分で1日6~7限の授業がありました。大学の今期の履修では、1コマあたり90分で2~3コマあります。

また、履修登録と言って、1から時間割りを組んでいくのも、基本的に時間割りが決まっていた高校までとの違いでしょう。加えて、空きコマと呼ばれる講義と講義の間のコマもあります。そのため、時間の自由度が格段に上がりました。

そこでカギとなってくるのが、時間の使い方です。

高校時代の私は、放課後に宿題と受験勉強をしていましたが、大学生になってからは、空きコマに小テストやリアクションペーパーのレポートなどの課題を済ませるようにしています。授業後すぐに取り組むことで内容の定着や出し忘れを防げるのが利点です。

予習や成績に大きくかかわる大物のレポート、自習などは、課題終わりの余った時間や自宅でゆっくり丁寧に行っています。

友人関係も気になるところでしょう。記事を書いている10月時点で、私には、悲しいことに大学で友達と呼べる人がいません。

一人で講義を受け、お昼ご飯を摂る。正直、それに飽きたのと、楽しそうな周りが羨ましすぎて、大学生活がちょっぴり憂鬱でした。

ですが、そんな私に最近、活動拠点ができました。アドバイザーの教授とは違う、学科主任の教授の研究室です。「気軽に来て」という言葉を信じて行った私を快く迎え入れてくれ、友達も居場所もない私の現状を知った教授が、「研究室を居場所にすればよい」と仰ってくださり、私は居場所を得ることができました。

大切なのは自分から動くこと

障害を抱えていてもいなくても大学生活を送るうえで求められるのは、自分から動くことです。

そうはいっても、自分から動くのは苦手という人も多いでしょう。ですが、自分から動けば、配慮が得られたり、居場所が得られたりと、多少なりとも事態は好転することが多いです。

この記事が、大学進学を目指す皆様の希望になりましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました!

2002年生まれ。長野県出身/愛知県在住。公認心理師・臨床心理士を夢見る大学1年生。
24週1日の早産、489g/29㎝の超低出生体重児。ASD・自閉スペクトラム症(高2で告知)。ADHD(大1で判明)。二次障害として双極性障害、起立性調節障害、元?過敏性腸症候群。全身の慢性疼痛。自傷行為、OD、自殺企図、閉鎖病棟入院あり。ネガティブでも希望のある文章を心がけます。

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