ストレス絶頂時には「3つのR」でセルフケアしよう!好きな曲を聴くのもおすすめ
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2022.8.16
趣味もなく考え方も変えにくい私はどうやってストレス対策をしたらいいのか。今回はセルフケアと、好きな音楽についての話です。
執筆:月尾 いる
ストレスが絶頂、もう無理…というときにGoogleでストレス対策を検索しても、「趣味を見つけたり考え方を変えたりして上手に発散しましょう」という内容の記事しか表示されず絶望したことがある。
「趣味もなく考え方も変えにくく、1日中ヒマさえあればネガティブキャンペーンを開催している人間のことも忘れないでほしいんだぜ! 」
そんな恨み言を心の中で叫んでいたある日のこと、「『気分の浮き沈みをコントロールしセルフケアするためには好きな曲を聴くという選択肢がある』という記事を書いてください」とパラちゃんねるの担当さんにご依頼を受けた。
「ストレス対策、これやん…!」
目から鱗が落ちたと同時に、心の中を見透かされたようで恥ずかしくなった。
確かに、今までも大好きなスピッツの曲やヒーリング音楽を聞いたあとは気分が良くなっている気もする。なるほど、あれはセルフケアの一環だったのか。
調べていくとセルフケアには「3つのR」と呼ばれるものが存在するらしい。
1つ目の「Rest(レスト)」は休息・睡眠など体を休ませること、2つ目の「Recreation(レクリエーション)」は気晴らしになる行動をすること、3つ目の「Relaxation(リラクゼーション)」は心の休養のためにくつろぐことを指すそうだ。
ちなみに、好きな曲を聴くことは3つ目のRelaxation(リラクゼーション)項目に当てはまる。
私の場合、スイッチを入れたいときはアップテンポの曲を聴くことが多いが、寝る前や歌詞の意味を深く考えて体調を崩しそうな日はYouTubeでヒーリング動画を見て癒されることが多い。ヒーリング動画はYouTubeにたくさんアップされているのでそのとき目についたものを視聴するのだが、どの動画もクオリティが高くておすすめだ。
アップテンポの曲も気分によって選ぶものは変わってくるのだが、今回は「推しの記事」ということでスピッツの『幻のドラゴン』という曲を紹介させてほしい。
『幻のドラゴン』は2010年に発売された13作目のアルバム『とげまる』に収録されている曲で、恋をしている男性の歌詞にも解釈できるが、夢に向かって突き進んでいく歌にも捉えられる。
なぜ、この曲を選んだのかというと私には叶えたいけど不可能なことがあるからだ。
私は恐怖心からSNSでの発信ができない。元来の自己肯定感の低さも相まってか、心ない言葉が飛び交うSNSの世界に恐怖心を抱いている。本音を言うと「発信したい」のに、それができない自分がもどかしく感じる。
夢と呼ぶには仰々しく、悩みにしたらちっぽけなものに思えるかもしれない。だが、他人の目を気にするのは過去のトラウマに起因している部分も大きく、自分の人生を楽しめていないことに等しい。それが私のストレスの中でも大きな割合を占めているため深刻な問題なのである。
そんな私だが『幻のドラゴン』を聴いている間だけはほんの少しだけ元気になれるのだ。
(以下、一部歌詞抜粋)
予感もなく突然あらわれた赤い果実
優柔不断な気持ちはマッキーでぬりつぶす
ありがとうとか言われたくて
危ない道あえて選んでは突き進んでいく
引用元:『幻のドラゴン』スピッツ
アップテンポな曲調で背中を押されるような歌詞を聴いていると、「私も恐怖心をマッキーでぬりつぶしてやりたい道を進んで行けるのかも」と未来に希望が湧いてくる。
なぜなら以前、主治医から「脳は車の運転と同じで、見ている方向へ進む性質があるんだよ」と教えてもらったからだ。
音楽で気分を高揚させることも継続すれば脳に良い影響をもたらすので、今は錯覚でもいつか現実になることもあり得るのではないだろうか。と考えると、セルフケアは想像以上に大切で、前向きに暮らすために有用なスキルなのかもしれない。