【発達障害と仕事】ASD先輩とADHD後輩の凸凹日記を始めます
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2021.2.24
みなさんこんにちは。
西出さやかです。私は発達障害でASD(自閉スペクトラム症)の特性を持っています。
職業はデザイナー、画家です。
私は2年前に7歳年下の夫、西出光と結婚をしました。
今は、発達障害でADHD(注意欠如・多動症)の特性を持つ夫と一緒に仕事をしています。
今回は、特性の異なる凸凹(でこぼこ)な二人が一緒に働く上での思考錯誤の日々をコラムサイトを通じて皆さんにお届けできたらと思います。
執筆:西出 弥加 Sayaka Nishide
一人ひとりに違いすぎる障害特性がある
この連載企画では、私たちが仕事をする上で実際に起きたことや実践してきたライフハックなどを発信します。
発達障害と一言でいっても、定型発達の方々も一人一人違うように、私たちも一人一人違います。
参考書には書いていない、私たち自身の現実を発信していきますので、“ここは共感できないな”とか、“ここは分かる!”など、色々と感想をいただけたり、一つの個性として目を通していただけますと嬉しいです。
それでは、ASDの妻、西出さやかの特徴を説明します。
- 集中力が高く持続できる
- 几帳面で、こだわりもある
- 視覚情報に強い
- ひとりで黙々と作業することが得意である
- 細部を詰めて完了させることが得意である
- 不安感が強いのでリスクヘッジ能力が高い
▼私がこれまで経験してきた中で、自分に合っていたと思う仕事
ひとりで黙々とできる作業が多いです。
- 調理師
- デザイナー
- ライター
- イラストレーター
▼一方で、自分に合っていないと感じた仕事
長時間に及んで人と関わり、喋り続ける仕事は向いていなかったように思います。
- 介護、保育系の仕事
- 接客業
ADHDの夫、の特徴はこんな感じです。
- 発想力がある
- 創造性がある
- 決めたら即行動!の瞬発力がある
- 聴覚情報に強い
- 人の話を聞くことが得意である
- 地図を読むことが得意である
- 不安感が薄いので大胆な行動力を持っている
▼夫が経験してきた中で、自分に合っていたと思う仕事
発想力が活かせる仕事や一対一での接客業が多いです。
- マッサージ業
- 介護ヘルパー(マンツーマンでの対応)
- ライター
- ディレクター(演出家)
▼合っていないと感じた仕事
黙々とひとりで作業する、または順序立てて長期的計画を立てる仕事は
向いてないんだろうなと思っています。
- デザイナー
- マネージャー
- 事務作業
互いに強みを発揮できれば結果を出せる
完全に真逆な特性を持つ二人が一緒に仕事をするためには、お互いの特性を理解して助け合わなければならず、皆さんの職場も同様で性別、年齢、国籍、性格など多種多様な人と一緒に働く必要があり、互いのズレはストレスに直結してくことと思います。
私たち二人が実践している役割分担やルールは、互いの特性を活かし、ストレスなく日常生活を過ごすために試行錯誤の中で作られてきました。
発達障害で「生きづらさ」を抱える方や、働く上で発達障害に困っている方など、多くの方々の参考になれば嬉しく思います。
それでは連載をお楽しみに!
Text by
Sayaka Nishide
西出 弥加
1988年生まれ。ASD(自閉スペクトラム症)当事者です。グラフィック・WEBデザイナー、画家をしています。2019年にADHDの夫結婚し、二人で働くなかで経験してきたことやライフハックを発信します(^^)寝る時間が定まらないことが悩み。