これまで私を作り上げて来た人たちとの出会い
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2023.2.7
私は40歳を過ぎたときに急性心筋梗塞を発症し、そのカテーテル手術の合併症で脳梗塞になった影響で左半身麻痺の身体障害者になりました。今回は私がライターや編集者としての仕事をしていたときに大事にしていた、人脈や人との出会いについて書いていきたいと思います。
執筆：市川 潤一
私は40歳を過ぎたときに急性心筋梗塞を発症し、そのカテーテル手術の合併症で脳梗塞になった影響で左半身麻痺の身体障害者になりました。そのときに、それまで積み上げてきた仕事や経験、人脈などを全て失ったと言うことはこれまでも何度も書いてきました。
前回、2023年の目標として今の場所で新しい人脈を作ると書きましたが、今回は私がライターや編集者としての仕事をしていたときに大事にしていた、人脈や人との出会いについて書いていきたいと思います。
友人関係で言えば、中学時代に知り合った悪友とはいまだに深い付き合いがあります。私がこういう身体になっても、変わらず接してくれて、出かけたりするときはいろいろとフォローしてくれるので、非常に助かっています。
正直な話、障害者の世話とかを嫌がるタイプだと思っていたので、いろいろと目をかけて手伝ってくれるのは本当に意外でした。
また、彼は非常に頭も切れ、弁も立つ人間です。2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆきさんが、今では論破王などと言われ、注目を集めていますが、私にとってはその友人が、思考の瞬発力がすごく、論破王で屁理屈王として衝撃を受けた人物でした。彼との出会いはその後の私の思考にものすごく影響を与えていると思います。
仕事をする上では、地元で最初に入社した会社の営業部長から、社会人としての「いろは」を学びましたし、愛媛に移住してから入った編集プロダクションの代表には、ライターや編集者としての「いろは」を教えてもらいました。いわば、師匠です。
師匠の仕事ぶりを見て「自分もこんな仕事がしたい。しかし、この人の元にいたのでは自分にはこういう仕事は回ってこないだろう」と思い、袂を分かつことになったのですが（結果としては不義理な形でした）、「ライターや編集者など、雑誌や広告の仕事で生計をたてていこう」という決意をするきっかけになったのは、この師匠のおかげでした。
私がこういう身体になったと知ると、不義理をしたにも関わらず連絡をいただきました。今でもライターとしての私を育ててくれた師匠であると思っております。
いまだに師匠のことはどんな仕事をしているのかと気になっていますし、情報も入ってくるので「こんな仕事をしているのか」と羨ましくなることもあります。
師匠自身も大病をされた時期があったのですが、私はそのことを互いの共通の知人から聞いても、連絡も見舞いもしませんでした。それにも関わらず、師匠は障害者になった私の体調のことを案じてくれたりして、離れてからも人間としての器の違いを見せつけられている気がします。
また、取材を通じて知り合った人やお店、カメラマンやデザイナーなどの業者さんとの人脈も大事にしてきました。どこかのお店がメニューを作ってくれるデザイナーを探しているという話を聞けば、そういう方々を結びつけたりということもよくありました。
私は、この人脈こそが自分の財産だと思い込んでいましたので、それを全て捨てて地元に戻ってきたときは絶望感しかありませんでした。
前回も書きましたが、高校を卒業してすぐに地元を出て行ったので、地元での人脈というものがほとんどありません。これからさまざまなところに出向くようにして、愛媛時代に負けないくらいの新しい人脈を地元で作っていくことができたらいいと思っています。
今でこそ以前とは全く違う内容の仕事を在宅で行っていますが、やはり雑誌やライター、編集者としての仕事や活動というのはなかなか諦められていません。どこかで再開したいとはいつも思っています。新しい人脈を通じて新しい仕事や活動に繋げて行けたらとも考えています。
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