涙が止まらないのは体の防御反応
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2023.4.5
泣きたくない場面で涙が出てしまう。何もしていないのに涙が出てくる。
今回は発達障害とパニック障害などを持っている私が、体の防衛反応とストレスについて書いていこうと思います。
同じように涙が止まらなくなってしまった経験がある人はぜひ読んでいってください。
執筆:タカツキミドリ
あなたは泣きたくない場面で泣いてしまった経験はありますか?
私はあります。単純にびっくりして泣いてしまったこともありますが、それとは別に人前で長時間怒鳴られて多くの人が見ている中で泣いてしまったこともあります。
抑えようとすればするほど、体が震えて抑えられなくなるものです。泣いてしまうと泣いたこと自体が恥ずかしく、自分のことがみじめに感じてしまってその場から消えたくなります。
家にいるときに翌日の仕事を思い出して、涙が止まらなくなってしまったこともあります。
どちらも自分の意志では泣きたいとは思っていないのに、涙が勝手に出てくる状態です。
この文章を読んでくれている人の中にも、同じような経験をした人も多いのではないでしょうか。
涙は通常感情が動いたときに出ます。
嬉しいときや悲しいとき、痛いときや驚いたときもそうですね。言ってしまえば刺激によって出てくるものです。
この刺激は外部から受けるものに限らず、自分の内部から生じた刺激にも当てはまります。そう考えると、意外と涙を流すきっかけは日常に多くあるということです。
涙に限らず体は危険にさらされると防御反応を示します。
ウイルスが入ってきたら咳をするし、目にゴミが入ってきても反射的に目を閉じます。自分が危険だと感じたものに体は反応するようにできているのです。
私はコールセンターに勤めていた時に、お客様に怒鳴られて泣いたことがあります。本当に身の危険があるかどうかは別として、理屈ではなく反応として涙が出てしまうものです。
先日ある番組で同じような悩み相談があったとき、司会者の方が「あなたは心が弱いのではなく、単純に反応しやすい体を持っているだけだよ」と言っていたのを思い出しました。
この言葉には今も救われています。
心という曖昧なものよりも、体の反応として涙が出ていると考えると、ストレスを感じたから涙が出るのは普通と思えます。
むしろ自分の体が正常に機能している証でもあります。
大きな音に反応しやすい私は、コールセンターでは大声で怒鳴ってくるお客様には、一時的に音量をこちらで下げたりヘッドホンを浮かせて遠ざけるなど、直接的な刺激を減らすように工夫しました。
家での疲れに関しては、涙がこぼれたらひとしきり泣いて、とにかく寝ます。顔を水で洗うのも効果的です。
正直泣きやすい自分が嫌いだったのですが、今はむしろこういった反応が出る自分の体を愛おしく思えるようになりました。
【まとめ】
自分の体は必死で自分を守ってくれようとしている。その結果が涙なのだと考えると、頑張ってくれている自分に感謝してたっぷり大切にしてあげないといけないなと思えるようになりました。
みなさんも防御反応が出ているなら、そんな自分を愛おしく感じて、適度なところで休んであげるのが一番だと思います。